内容説明
近年、多くの野菜や果物で「どんな成分が体にいいのか」が次々と解き明かされつつある。日本人の健康寿命の一要素といわれる、和食に使われる野菜・果物・マメ、そして「日本人における野菜の摂取量ランキング」第一位のダイコンから第二〇位のチンゲンサイまでを中心に、そのパワーをQ&A形式で楽しく解説。「不老長寿の秘薬」といわれてきたゴマに抗酸化成分のセサミンやビタミンEが多く、「五臓六腑の垢を落とす」といわれてきたソバに含まれるルチンは毛細血管のしなやかさを保つなど、古の知恵を裏付ける最新の研究結果もふんだんに紹介する。
目次
第1章 日本人の寿命の不思議(なぜ、日本人は長生きするのか?;なぜ、野菜や果物は健康に良いのか?;和食パワーの主役は?)
第2章 和食パワーの脇役は?(根菜とイモ類;葉菜、果菜と発芽野菜)
第3章 和食パワーを助ける果物(江戸時代に入る前に日本で栽培されていた果物;江戸時代以降に日本で栽培される果物)
第4章 日本人がよく食べる野菜(よく食べられている野菜のランキング第一位~第一〇位;よく食べられている野菜のランキング第一一位~第二〇位)
著者等紹介
田中修[タナカオサム]
1947年京都府生まれ。京都大学農学部卒業、同大学大学院博士課程修了。スミソニアン研究所(アメリカ)博士研究員、甲南大学理工学部教授などを経て、甲南大学特別客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひー坊
12
雑学として丁度いい。2020/02/10
withyuko
7
植物愛にあふれる本でした。植物も自分の体を健康に保つ成分を体内に持っているから、その命をいただいて食べている私たちは「ありがたい」と思って食べなければな~と思いました。精進料理で動物のお肉や魚は殺生をしてはいけないと食べないけれども、植物だって命あるものを頂いていることをつい忘れがちですが、この本は、それを思い出させてくれました。野菜も果物も感謝して美味しくいただこうと思いました。2019/10/29
ユウユウ
4
すべての野菜果物に感謝を込めて2025/06/03
もけうに
4
Q&A方式でわかりやすく、面白くためになった。野菜雑学本として優秀。寒いところに置くと、糖度が上がるのが面白い。スパルタ教育みたい(笑)。2022/02/19
kasre
4
夏休み子ども科学電話相談で 懸命に真摯に説明する田中修先生の関西ことばは 子どもたちへの愛情に溢れており、聴いていて心地よく微笑ましいです。本書も田中修先生らしさ全開で 野菜や果物の素晴らしさが丁寧にわかりやすく讃えられており、お話されてる声も重なり、愉しめました。植物愛が伝わり、いただく前の野菜を眺め、えらいんだねって褒めたくなります。2018/11/05
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