内容説明
私欲のない独裁者。それがリーダーの条件だ。今年80歳、「老いてなお盛ん」を体現する男の、画期的組織論。
目次
第1章 バスケットボール界に何が起こったのか(バスケットボール界と関わったきっかけ;JBAとbjリーグの間にあった高い壁 ほか)
第2章 理念を確立することの意味(空気が変わった代表者会議;理念なきクラブに存在価値はない ほか)
第3章 日本バスケットボール協会のガバナンス改革(崩壊していたJBAのガバナンス;新しく発足した新理事会の面々 ほか)
第4章 リーダーは独裁者たれ(人生の恩師・吉岡たすく先生;衝撃を受けたドイツのスポーツシューレ ほか)
第5章 世界基準の人財育成(首都大学東京からのオファー;情報を集め、実態を把握する ほか)
著者等紹介
川淵三郎[カワブチサブロウ]
1936年、大阪府出身。早稲田大学サッカー部を経て、1961年に古河電工に入社。同社サッカー部でプレーする。1970年に現役引退。サッカー日本代表監督などを経て、1991年にJリーグ初代チェアマンに就任。2002年に同職を退き、日本サッカー協会の会長に就任。2008年に退任後は、同協会名誉会長を経て、現在は同協会最高顧問。その他、公立大学法人首都大学東京理事長、日本バスケットボール協会エグゼクティブアドバイザー、日本トップリーグ連携機構会長など、肩書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たかし
15
リオ五輪でバスケ日本女子が大活躍できたのも、昨年あれだけ華やかにスタートしたBリーグも全ては川淵さんの独裁力のおかげである。正しいと思ったことにはたとえ反対にあおうが、邪魔が入ろうかブルドーザーのように正面突破するので、敵も多い。強い信念、確固とした理念があるから実行できるんだろう。改めてバスケ経験者として川淵さん、バスケ界をどうしようもない状態から救ってくれてありがとう。もっとBリーグ見に行きます!2017/10/10
isao_key
15
分裂していた2つのバスケットリーグを統一し、新たにBリーグを誕生させた川淵さんの新リーグ発足までの舞台裏や、Jリーグ創設以前から発展まで、また指導者像、リーダーシップのあり方などを率直に書いている。「久米書店」で取り上げられた放送を見て、ぜひ読みたいと思ったが期待に違わない、優れたリーダーシップ論であった。様々な経験の中から生み出された力強いメッセージには、納得できる普遍性がある。「改革を実行するには、リーダーが信念を持って引っ張っていくこと。過去の実例や説得力を持たせる理論武装や迫力、強引さも大事だ。」2017/01/29
mintia
14
何はともあれ、バスケットボールリーグを統一したことは素晴らしいと思う。2017/06/27
牧神の午後
13
JBAが腐っているってのは、スラムダンクでのバスケブームで頓珍漢なコメントを出したことで判っていたつもりだったのだけど、実態はその遥か下を行っていた、ってのがなんともまぁ。故にリーグ統一よりもガバナンスの確立に苦労したという川淵さんの述懐も説得力ありまくり。正直リーグの実力はNBAに比べると大人と子供の感も強いけど、今年のカンファレンスファイナルのような一方的な試合ではなく、Bリーグセミファイナルのように最後の最後まで手に汗握る試合を積み重ねれば、十分商業上の勝機はあると思うの。2017/05/22
as
12
Bリーグと聞くとどうしても、B級、B線を連想してしまい安物ぽく感じてしまいますので、NBA(Nippon Basketball Association)の方が良かったと思います(サギ)。それはさておき、Jリーグは開幕した時、各チームに日本代表や海外の元スター選手が上手に散らばっており、観戦素人の自分にも非常に解りやすかったのを思い出しました。Bリーグは正直、選手の知名度が余りにも低くかなり時間が掛かりそうな気がします。2016/12/08