出版社内容情報
わかってください、男が男である苦痛。ロングセラー「男性漂流」で話題の著者最新刊!
内容説明
現代社会において男性を取り巻く環境は凄まじい勢いで変化し、男たちを追い込んでいる。理不尽なリストラ、妻の不貞、実母の介護、DV被害…彼らはこれらの問題に直面して葛藤し、「男であること」に呪縛され、孤独に苦しんでいる。そのつらさや脅えは“病”と呼んでも過言ではない。「男であること」とはいったいなんなのか?市井の人々を追跡取材するジャーナリストが、絶望の淵に立たされた男たちの現状を考察し、“病”を克服するための処方箋を提案する最新ルポ。
目次
第1章 社員刺し―会社と闘えない(「会社と闘ったって、無駄ですよ。すべて裏ルールで動いているんだから」;「男の恥…弱っちい自分が情けなかった」;「残酷な現実を俯瞰して冷ややかに笑っている自分がおりまして…」)
第2章 妻の不実―家の“主”と相まみえない(「嫁さんが浮気をしていて…騙されているフリをしていますよ」;「僕が期待に応えられなかったから、妻は娘にあんなひどいことを…」;「もとは僕のせいだし、自分が惨めで、相談なんてできない」)
第3章 ファザーレス―わが子が見えない(「子どもが思い通りにならないから、もう無視しています」;「父親なのに、娘のために何もできない自分が不甲斐なくて…」;「妻に大切な息子を奪い取られてしまった」)
第4章 母親の呪縛―「血」から逃れられない(「嫁となら離婚もできる。でも、おふくろは一生つきまとうんです」;「母が僕を頼りにしてくれることだけが、自分の価値というか…」;「俺がおふくろのことにかまけていたせいで、かみさんが…」)
第5章 男という病(規範に惑わされず、己が道を―仕事・家族;遠ざかる心に歩み寄り、つながる努力―わが子・妻;完璧でない己を認め、「自分のものさしで」―母親・社会)
著者等紹介
奥田祥子[オクダショウコ]
ジャーナリスト。京都市生まれ。米・ニューヨーク大学文理大学院修士課程修了後、新聞社入社。男女の生き方や医療・福祉、家族、労働問題などをテーマに、市井の人々への取材を続けている。所属部署のリストラを機に個人活動を始めた。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程所定単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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