出版社内容情報
マスコミやネット住民はバッシングが大好物。失言やトラブルによって「悪人」となった対象を見つけては非難するが、最近ここに一般の人も追随し、まるで国民総出のいじめの様相に。このとき、非難する側は必ず「正義」を振りかざすが、実は他人を傷つけて楽しむ心理も混在する。もともと、似た価値観を共有する日本人は、差異に対して敏感で嫉妬を抱きやすく、異物を排除する傾向が強い。さらに、適度に豊かな現代には空虚さが蔓延しており、若者は悲観的で自信がない。現代人の心の歪みを、精神科医である著者が斬る!
内容説明
マスコミやネット住民はバッシングが大好物。失言やトラブルによって「悪人」となった対象を見つけては非難するが、最近ここに一般の人も追随し、まるで国民総出のいじめの様相に。このとき、非難する側は必ず「正義」を振りかざすが、実は他人を傷つけて楽しむ心理も混在する。もともと、似た価値観を共有する日本人は、差異に対して敏感で嫉妬を抱きやすく、異物を排除する傾向が強い。さらに、適度に豊かな現代には空虚さが蔓延し、若者は悲観的で自信がない。現代人の心の歪みを、精神科医である著者が斬る!
目次
第1章 世界が小さくなり、ぼくらは過激になっている
第2章 スキャンダルをショーとして楽しむ国民とマスコミの卑俗
第3章 はたして、マスコミと一般大衆はすべてを裁ける「神」なのか?
第4章 だれでも、突然「クレーマー」になる可能性を持つ
第5章 日本的な「嫉妬」が引き起こすもの
第6章 「規範」がないゆえに、他人に不寛容になる?―日本人の本質についての考察
第7章 日本人は世界的に見て、「孤独で、悲観的で、自己評価が低い」
第8章 長きにわたりバッシングの苦しみの中にある雅子妃殿下
著者等紹介
岩波明[イワナミアキラ]
1959年、神奈川県生まれ。昭和大学医学部精神医学講座教授。85年、東京大学医学部卒。東大病院精神科、東京都立松沢病院、埼玉医大精神科などを経て2012年より現職。15年より、昭和大学附属烏山病院長を併任。精神疾患の認知機能、司法精神医療、発達障害の臨床研究などを主な研究分野とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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