出版社内容情報
認められたい。でも頑張るのはメンドクサイ。今そんな、子どもの心のまま人生をあきらめきった中年のように生きる若者が増えている。子どもから青年までの若者世代を30年以上ウォッチし続けた精神科医による衝撃のレポート。
内容説明
幼児のような万能感や自己愛を引きずる。異性より親が好きで、いつまでも親離れしない。周囲には認められたいけれど、そのために努力するのは面倒で、日々ささやかに幸せに暮らせればいい―今、そんな、子どもの心のまま人生をあきらめきった中年のように生きる若者が増えている。なぜ先進国の中でもとりわけ日本で、このような変化が起きているのか?子どもから青年までの若年世代を30年以上ウォッチし続けた精神科医による、衝撃のレポート。
目次
第1章 いま若い世代に起きていること(もはや動物でなくなりつつある―学童期の子どもたちの変化;あきらめ、流されて生きる―思春期の若者たちの変化 ほか)
第2章 精神科臨床30年の現場から(思春期・青年期の心の病の変容;古典的な対人恐怖症から「ふれあい恐怖」「承認不安」へ ほか)
第3章 悩めない、語れない若者たち(すべてにおいてエネルギーが低下―元気のない若者たち;反射的・断片的なコミュニケーション ほか)
第4章 「青春」がなくなった人と世界(世の中から失われたもの;新たに、我々の環境に溢れてきたもの)
第5章 日本人はこのまま衰退するのか
著者等紹介
鍋田恭孝[ナベタヤスタカ]
1947年愛知県生まれ。医学博士。臨床心理士。慶應義塾大学医学部卒業。同大学精神神経科助手、講師、宇都宮大学保健管理センター助教授、防衛医科大学校精神科講師、大正大学教授等を経て、2013年3月まで立教大学現代心理学部教授。現在は、大学で教鞭をとる傍ら、青山渋谷メディカルクリニック名誉院長、NPO法人・青山心理グローイングスペース理事長として臨床にあたる。欧州共同認定サイコセラピスト。専門分野は心身医学、臨床心理学、児童・青年期精神医学、うつ病臨床など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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