内容説明
日本から飛行機で約6時間半、オーストラリアの少し北に位置するパプアニューギニアでは、現代人が想像もできない世界が繰り広げられている。たとえば黒魔術。2013年には20歳の若い母親が裸にされて火をつけられる「魔女焼き殺し事件」がニュースとなったが、復讐や呪いなどの呪術がいまだに存在している。一方で、お金として貝殻が使われていたり、親族の頭蓋骨に化粧を施して一緒に暮らしたり、祖先がカマキリだと信じている村もあるなど、思わず笑ってしまう文化も息づいている。日本人の常識が根底から覆されながらも、人間として大切なことに気づかせてくれる一冊。
目次
第1章 石器時代にタイムスリップできる国(世界でいちばん石器時代に近い国;鉄道がない、道路がない、滑走路しかない ほか)
第2章 黒魔術は現在も生きている(世にも恐ろしい指のネックレス;1999年まで存在していた首狩り戦士 ほか)
第3章 なぜパプアニューギニアは人を虜にするのか(国家元首はエリザベス女王;パプアニューギニアの誕生 ほか)
第4章 パプアニューギニアに行く前に知っておきたいこと(自由旅行ではなく、手配旅行で;押し売りなしのパラダイス ほか)
第5章 パプアニューギニアはこれからどうなるのか(黒魔術法の廃止が意味すること;ビートルナッツ禁止法の衝撃 ほか)
著者等紹介
山口由美[ヤマグチユミ]
1962年神奈川県箱根町生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。海外旅行とホテルの業界誌紙のフリーランス記者を経て作家活動に入る。旅とホテルを主なテーマにノンフィクション、紀行、エッセイ、評論など幅広い分野で執筆している。2012年、『ユージン・スミス水俣に捧げた写真家の1100日』で小学館ノンフィクション大賞受賞。日本・パプアニューギニア協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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