内容説明
日本庭園、和食、茶の湯など、日本の古きよき文化はいずれも美しく、世界の憧れ。こうした美の根底にあるのが、禅だ。禅では、ムダをそぎ落としたもの、移ろいゆくもの、未完成のもの、慎ましやかなものを美しいとしており、西洋の価値観とは真逆。禅僧であり、「禅の庭」を多数手がける庭園デザイナーでもある著者は、日本人が、独自の美の楽しみ方を知っていると説く。「いびつな茶器」「石ばかりでできた庭」「一輪だけ挿した花」「水鉢に映る月」などを愛でるのは日本的。日本人が古来持つ美的センスを再確認する一冊。
目次
第1章 外国から見たときの、日本の圧倒的な美しさとは(なぜ私の仕事が海外から求められるのか;スティーブ・ジョブズも、ビル・ゲイツも、禅に傾倒していた ほか)
第2章 まわりにある日本の美を再確認すべし(食のシーンは、四季を感じるのにベスト;食材の「添え物」には、日本人の知恵が詰まっている ほか)
第3章 「禅の美」とは何か(京都の庭はなぜ美しいのか;日本の庭は「おもてなしの心」からできている ほか)
第4章 日本人の「心」とは(日本人は、死後に「無形のもの」を受け継いできた;古きよき風景を、子どもや孫に語り伝える。それだけでも日本の力になる ほか)
著者等紹介
枡野俊明[マスノシュンミョウ]
曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学環境デザイン学科教授。玉川大学農学部卒業後、大本山總持寺で修行。禅の庭の創作活動によって、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。2006年「ニューズウィーク」誌日本版にて、「世界が尊敬する日本人一〇〇人」に選出される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅香
Tadashi_N
南
たかこ
nizimasu
-
- 電子書籍
- 少年マガジンエッジ 2017年7月号 …