内容説明
日本人は一生に約8.8トンの大便をする。が、ふつうはそれから目を背けて生活している。しかし、便とは自らの健康状態を知らせる体からの「便り」である。では、そもそも大便とは何でできているのか。固形成分の3分の1を占め、大腸内の環境に多大の影響を及ぼす「善玉」「悪玉」と呼ばれる腸内細菌は、それぞれどんな働きや悪さをするのか?大腸と腸内細菌の最前線を読み解き「大便通」になることで「大便通」が訪れる、すぐに始められる健康の科学。
目次
序章 私はなぜ「大便通」になったのか―大便研究の目的(「不便」になった現代社会;世界中から集めた6000人分の大便 ほか)
第1章 大便は何でできているのか―善玉菌と悪玉菌(日本人は80年の人生で8.8トンの大便をする;大腸では「発酵」か「腐敗」のどちらかが起きる ほか)
第2章 腸高齢化社会ニッポン―便秘はなぜよくないのか(年齢に応じて腸内環境は変化する;悪玉菌が増えるのは一種の老化現象 ほか)
第3章 大腸は病気の発生源(大腸がんはいずれ日本人の死因ワースト1に?;日米ともに昔は胃がんが多かった理由 ほか)
第4章 腸内細菌研究の最前線―現代医療のトップランナー(培養に成功した腸内細菌は全体の20%程度;培養の成功には「培地」の研究が不可欠 ほか)
第5章 これであなたにも「大便通」が訪れる―腸内環境をコントロールする食生活(大便は自分で「デザイン」するもの;嫌いだった野菜とヨーグルトで食生活を改善 ほか)
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