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幻冬舎新書
ブッダはなぜ女嫌いになったのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 173p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784344981553
  • NDC分類 182.8
  • Cコード C0295

内容説明

ブッダとは「悟った人」の意味だが、その悟りへの歩みは、生後間もない息子に「ラーフラ(=邪魔者)」と名付け、妻子を置き去りにして出奔することから始まった。「人とかかわるな、交わるな」と説いたブッダは、「女の究極目標は相手を縛り支配すること」と断じ、女の出家に最後まで難色を示し続けた。ようやく尼僧を許可した後も、女の存在が仏法を駄目にすると愚痴って弟子を悩ませる。この徹底した女性への警戒心、恐怖感はどこからきたのか。原始仏教経典を精緻に読み込むことで見えた、生みの母、育ての母、妻との愛に苦悩する、知られざるブッダの姿。

目次

経典の話
第1章 マーヤー―「まぼろし」という名の母(「まぼろし」という名の母;ブッダの父母の家系―シャカ族とコーリヤ族 ほか)
第2章 マハーパジャーパティー―許されざる愛(マハーパジャーパティーはブッダの乳母、養母だったか?;シッダッタと異母弟ナンダの年齢差が語ること ほか)
第3章 ヤショーダラー―捨てられた妻(ブッダはなぜ、出家したか―出家か家出か;妃の家系~極悪人デーヴァダッタとのかかわり ほか)

著者等紹介

丘山万里子[オカヤママリコ]
東京生まれ。桐朋学園大学音楽学部作曲理論科卒。同大学助手を経て音楽評論の道に入る。『音楽現代』誌第一回新人評論、新人賞受賞。日本大学文理学部非常勤講師。現代作品における東洋思想を軸に、日本の作曲家論を中心とした評論を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

S.Mori

15
面白いタイトルですが、この本の内容とややずれている気がします。仏陀が女嫌いというより、人を愛することで悩みに悩んで、自分の教えの中で愛欲を断ち切ることを説くようになったのではないかと著者は書いています。仏典を丁寧に読みこんでいるのが窺えるので、著者の論考は多分的外れではないはず。仏陀もキリストも女性を嫌っているように思えることもあります。しかし、実際はその逆でしょう。人を愛せない人物が、愛や慈悲を説くのは不可能です。恋愛と信仰心は隣り合わせであることが分かる良い本です。2019/11/14

hikarunoir

7
オッ立てた割には明確に答えないのが最難点。話が古すぎ感情的にしか想像し難いからだろうが、端的に面倒なんで嫌った(後回しにした)と片付けたい。2022/07/21

in medio tutissimus ibis.

3
愛と女性関係に彩られたこれまでにないブッダ観、あるいは仏教版『ダ・ヴィンチ・コード』。嫌になるほど贅沢したので嫌気がさして出家したと言われるよりは、禁断の愛に燃え上がった自己嫌悪から家出して独り修行に没頭した、と言われる方が具体的で説得力はあったし。なんか佐々井秀嶺さんみたいやな。それぞれ別の経典や文学作品をまとめて『ブッダの生涯』という一作品と見なして解釈するという態度は正しさという点では無茶苦茶だとは思うけれど、仏教徒からは絶対に出てこないアイディアを仏典をテコに形にする文学として面白くてアリだと思う2018/11/05

さとー

2
まあ、こういう捉え方もあるかもね程度で読むと面白いと思います。2017/05/03

Humbaba

2
ブッダといえば,仏教を開いた人間であり,聖人といえる人間のはずである.しかし,悟りをひらくために,彼は多くのものを犠牲にした.その始まりからして,妻と家族とを置き去りにして出奔したのであった.日本人にはそれほど馴染みのない原始仏教のことがある程度勉強できる.2010/10/27

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