内容説明
豚インフルエンザことインフルエンザA(H1N1)。幸いにも当初危惧された惨事には至らなかったが、日本政府は水際作戦に失敗。人々は徒に不安を煽られ、経済活動も停滞した。専門家にとっても想定外の豚インフルはなぜ発生したか?毒性が強まるおそれは?鳥インフルはもう心配ないのか?世界の最新情報を分析しつづけ「現代社会で何千万人も死者が出る事態は起こらない」と訴える著者が、今回の騒動を冷静に総括。今後、どんな新型ウイルスが発生してもパニックにならずに済む、真に有用な知識と情報を提供する。
目次
第1章 ドキュメント・豚インフルエンザ来襲(突然現れたダークホース;ワシントンポストが報じた予兆―4月22日 ほか)
第2章 世界史を変えたパンデミック(ペロポネソス戦争の勝敗を分けたパンデミック;中世ヨーロッパの人口を半減させた黒死病 ほか)
第3章 鳥インフルエンザの不気味な予兆(豚インフルエンザより遙かに強力;呆れるほど少ない国内報道 ほか)
第4章 過剰にして穴だらけの日本の対応(遅れに遅れた日本の新型インフルエンザ対策;猟奇的殺人事件への興味と同じ ほか)
おわりに(いまだに抜けないお上への依存体質;自己本位の発想を象徴するマスク騒動 ほか)
著者等紹介
外岡立人[トノオカタツヒト]
1944年小樽市生まれ。69年、北海道大学医学部卒業。医学博士。専門は小児科学、公衆衛生学。79年から81年まで、ドイツのマックス・プランク免疫生物学研究所で基礎免疫学を研究。帰国後、市立小樽病院小児科部長などを経て、2001年7月から08年9月まで小樽市保健所長。新型インフルエンザの世界的流行に備え、05年1月より、世界の英語ニュースサイトからピックアップした情報を紹介するウェブサイト「鳥及び新型インフルエンザ海外直近情報集」を主宰。一般市民のほか、医療機関関係者、行政担当者など幅広い層から多くのアクセスがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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