幻冬舎新書
ネットカフェ難民―ドキュメント「最底辺生活」

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 231p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784344980549
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C0295

内容説明

金も職も技能もない25歳のニートが、ある日突然、実家の六畳間からネットカフェの一畳ちょいの空間に居を移した。パソコンで日雇いバイトに登録し、日中は退屈で単純な労働に精を出す。夜は11時以降が入店条件の6時間深夜パックで体を縮めて眠りを貪り、延滞料金をとられないよう、朝は早く起床。時にファミレスや吉野家でささやかな贅沢を楽しむ。やがて目に見えないところで次々に荒廃が始まった…メディアが映し出さない“最底辺”の実録。

目次

ネットカフェ難民前夜
ネットカフェ難民の一日は、夜、開く
ネットカフェの定義
ネットカフェ難民はホームレスではない
ネットカフェ難民と2ちゃんねる
お金と睡眠
ネットカフェ難民、パチンコに負けてタバコを拾う
ネットカフェ難民、日雇い労働を決意する
ネットカフェ難民は旅人か
機械にさせればいい仕事と機械よりも安い人間の存在〔ほか〕

著者等紹介

川崎昌平[カワサキショウヘイ]
1981年生まれ。2006年、東京芸術大学大学院美術研究科修士課程先端芸術表現専攻修了。ヒキコモリ兼ニート生活を経て、07年のある時期からネットカフェ難民生活を開始する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

60
ネカフェ難民についてのドキュメント。そろそろ難民生活が終わりそうな雰囲気を出したと思ったら突然終わった印象。この続きが知りたいし、著者が今も難民生活を続けてるのかも気になる。一度このような生活もやってみたいが戻れなくなるのが一番こわいなぁ。2012/10/02

アコ

26
ネットカフェ難民の取材ではなく、著者が日雇いバイトをしながらネットカフェを泊まり歩く実体験を綴った日記風ルポ。面白いけど、そもそも著者はこの生活をしなくてもいいよね?と感じるし、東京藝大院卒という肩書きがあるせいか、体を張った現代アート実験なのかと思ってしまう。情緒的な文体だから尚更。どう読むか分かれそう。◆格差は金銭の多少ではなく文化量の多少。文化に対する積極的な姿勢が「生活のゆとり」に左右される可能性を指摘したいのだ。本当の格差は文化にこそ現れている。2019/07/06

akira

23
新書。ドキュメントだが実際のネットカフェ難民の著書の日常の記録。久しぶりに感想なしって感じだった。2017/05/20

kinkin

18
ネットカフェのルポかと思って読めばそうではない。著者の体験談だ。 その体験は能動的なのか受動的なのか、ぼんやりとした文体でつづられているため、ネットカフェ難民の暗さがあまり伝わってこない。 むしろ「ネットカフェ難民入門」というタイトルがふさわしいのではないかと感じた。2014/01/30

大先生

13
実家を出て最底辺生活を少し(1カ月)体験してみました。という本です。著者は東京芸大卒で親は薬剤師。埼玉には実家があり帰るところがあるわけです。しかも現在は編集者・大学教員。最底辺という感じではありません。著者には文才もあり、教養もある。最底辺生活を強いられているわけではなく、若者にありがちなモラトリアムの延長。苦しい生活を強いられている人が共感できる本ではありません。とはいえ、なかなか面白い一冊であることも確かかと。2024/12/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/570407
  • ご注意事項