内容説明
金も職も技能もない25歳のニートが、ある日突然、実家の六畳間からネットカフェの一畳ちょいの空間に居を移した。パソコンで日雇いバイトに登録し、日中は退屈で単純な労働に精を出す。夜は11時以降が入店条件の6時間深夜パックで体を縮めて眠りを貪り、延滞料金をとられないよう、朝は早く起床。時にファミレスや吉野家でささやかな贅沢を楽しむ。やがて目に見えないところで次々に荒廃が始まった…メディアが映し出さない“最底辺”の実録。
目次
ネットカフェ難民前夜
ネットカフェ難民の一日は、夜、開く
ネットカフェの定義
ネットカフェ難民はホームレスではない
ネットカフェ難民と2ちゃんねる
お金と睡眠
ネットカフェ難民、パチンコに負けてタバコを拾う
ネットカフェ難民、日雇い労働を決意する
ネットカフェ難民は旅人か
機械にさせればいい仕事と機械よりも安い人間の存在〔ほか〕
著者等紹介
川崎昌平[カワサキショウヘイ]
1981年生まれ。2006年、東京芸術大学大学院美術研究科修士課程先端芸術表現専攻修了。ヒキコモリ兼ニート生活を経て、07年のある時期からネットカフェ難民生活を開始する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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