虚像のトライアングル―国・裁判所・保険会社の不合理な真実

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344973978
  • NDC分類 681.3
  • Cコード C0095

内容説明

交通事故賠償の闇に切り込んだベストセラー『ブラック・トライアングル』から5年。“損保大儲け”の裏で泣き続ける被害者たち―年間相談件数2000件を超える「交通事故被害者の救世主」が辿り着いた闇の根源、そして打開の糸口とは。

目次

第1章 被害者を取り囲む虚像の三重構造―劣化が極まる交通事故賠償制度
第2章 利益を上げる大手損保の陰で孤立する被害者たち
第3章 障害者を差別、事故被害者を軽視―不合理な後遺障害認定を見過ごす国の怠慢
第4章 裁判官の能力は驚くほど低下している―保険会社の顔色ばかりうかがう裁判の現実
第5章 日本は交通賠償法務の後進国―諸外国に学ぶ“被害者救済”の制度
第6章 被害者の主張を正当に汲み上げるシステムづくりが必要だ
第7章 「弱い者いじめ」の空気に変化の兆し―被害者への“共感の輪”が、官僚化したトライアングルを打ち壊す

著者等紹介

平岡将人[ヒラオカマサト]
弁護士法人サリュ代表/弁護士。昭和52年、埼玉県生まれ。中央大学法学部卒業後、平成18年弁護士登録時より弁護士法人サリュに在籍。平成26年より同法人の2代目の代表に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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クラスタン

6
⭐️1.5。弁護士らしく偏った見解の主張が終始述べられており、読んでいて不快感が込み上げてくる。海外の制度の比較にしても日本より優れている国のみ載せているのも公平性に欠く。またフランスの制度を褒めているが、ネットで保険料を調べてみると、ある高級車を新規で契約すると日本で年間保険料が45万に対し、フランスでは125万だった。こういう違いもあるのに一切触れられていない。正義感に駆られたようにも感じられるが、著者も保険会社と同じ事をしているように感じられる。2018/08/16

aochama

1
交通事故を扱う弁護士が、交通事故賠償の現状を憂い、フランスとスウェーデンの制度と比較し、あるべき制度の姿や心構えを説きます。理想としてはすばらしいですが、現状として提示した事例は、ちょっと偏りがあるかも。 主張にある、被害者個人の状況に立った対応や国の関与のあり方については、さまざまな思惑や権益があるので実現できても長い道のりでしょうね。2017/10/15

いけだのどん

0
本書は交通事故にあった際の被害者側の視点に立ったときの不条理で硬直した制度や機関について弁護士としての実体験を交えた事例の紹介や提言になっている。 海外の制度との比較もあるので、より日本の被害者への賠償制度が遅れているかがわかる。 特に既にある障害をもっている人が同じ部位とされる箇所を悪化させたとしてもそれが交通事故が原因であると認められないというケースには憤りを感じる。 日本はあらゆるところで硬直化、官僚化が依然として残っていないだろうかと思わせる。2016/07/29

MANGA

0
昨年3月末まで損保代理店だったので、気になって書店で買ってしまった。前著の「ブラック・トライアングル」も読んだことがあるようなないような?交通事故の人身事故の割合は全車両の2%くらい。たいていは、物損事故であり、人身事故もそんなに難しい案件はないが、代理店を34年間していたので、変わった案件を何度も扱った。その体験からすると、これに載っている話は極端だと思う。さも、どこの保険会社が払わない!と言っているような記述だ。交通事故はお互い様で、被害者意識が強すぎる人もいるのだ。この論調は一方的すぎると思う。2016/01/15

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