内容説明
海外のAI導入状況から求められる能力まで「AI時代」の銀行業務をわかりやすく解説。
目次
第1章 世界の銀行員たちが震撼。AIの導入で一大リストラが始まった(トレーダーがおよそ15年で300分の1に!;3度目のAIブーム ほか)
第2章 リテールサービスから機関投資家向けサービスまで次々とAIに切り替わっていく銀行業務(ヘッジファンド;トレーディング ほか)
第3章 店舗に人間は2人で十分―無人化する2030年の銀行(バブル時代には13の都市銀行があった;銀行をとりまく厳しい経営環境 ほか)
第4章 求められる能力が変わる―AI時代に生き残る銀行員とは(銀行員に未来はないのか;そもそもAIに職業を奪われるのか ほか)
著者等紹介
長谷川貴博[ハセガワタカヒロ]
株式会社オメガ・パートナーズ代表取締役社長。東北大学大学院理学研究科数学専攻修了、京都大学MBA(金融工学コース)修了。大学院修了後、富士通株式会社に入社。金融システム・エンジニアとして、銀行勘定系システム開発プロジェクト、および証券取引システム開発プロジェクトに参画。その後、みずほフィナンシャルグループのクオンツ・アナリストに転身し、デリバティブ・ビジネスやリスク管理業務に従事。株式会社Sound‐Fの金融工学部門のマネージャーを経て2015年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
86
もう少し銀行業務がどのようなことでAI化していって業務が簡素化されていくのか、あるいは人員がどのようになっていくのか掘り下げてくれると思ったのですが、やはり表面的な部分しか書いて無くて若干中途半端で残念な気がしました。AIばかりではなく、ブロックチェーンも使ってかなり効率化できる業務があると思うのですが、そこのところを少し掘り下げてくれる本を期待したいです。2018/01/02
Kentaro
30
2000年には600人いたトレーダーが次々にAIに置き換えられ2016年には、わずか二人になったという、ゴールドマン・サックスで起こったこの出来事は驚きをもって世界中に報道された。 当然AIが万能になって人間の仕事を勝手に置き換えるような汎用型AIではなく、金融工学に特化したAIのため、AIを開発し、運用するためのAI技術者が200人いる。 この人たちは、単なるAI技術者ではなく、トレーダーと同等の金融知識を有したスペシャリスト集団である。 となると、AIに乗り遅れると銀行は競争に負けることを意味する。2019/06/29
メタボン
28
☆☆☆ 書かれている方向性は全くそのとおり。金融機関のAI化はどんどん進んでいる。2017年の著作というだけあって、今読むと情報が古く感じてしまう。特に当時はなかった「DX」という言葉が人口に膾炙し、少しDXに踊らされている感じも受ける。是非アップデートされた著作を読みたいと思った。2023/01/19
zoe
16
CEATECでは、銀行さんがAIを売りにブースを出していた。単純に人員が削減されるわけではなく、ビジネスを理解しているSEになる。AIに向かない職もあるとはいうものの、さて自分の仕事は一体どんなもんでしょう??2018/01/19
izw
12
銀行業務の中で、どんな業務がAI化しやすいか、AIが進行すると近未来の銀行がどうなるか、を分かりやすく描いている。AIに置き換えが進んでいる業務として、以下の10業務を挙げている。ヘッジファンド、トレーディング、不正防止、アンチマネーロンダリング、情報収集、ロボットアドバイザー、融資サービス、接客業務、問い合わせ対応、高度な情報提供。考えてみれば、情報を扱うだけの業務が、AI化するのは必然の理であろう。2018/07/21