内容説明
仏史上最年少(39歳)大統領、25歳年上の教師と大恋愛の末に結婚、ロスチャイルド銀行で金融修業…。マクロンとはいったい何者か?元NHK国際経済担当解説委員の著者が、マクロン著『R´evolution(革命)』を読み解く待望の書。
目次
第1章 マクロン革命が目指すもの
第2章 極右ポピュリストと米英メディア
第3章 マクロン―メルケルの仏独同盟新時代
第4章 EUと中国の「一帯一路」
第5章 日本は今こそ経済自立の時
第6章 「奇蹟の子」マクロンの人間と思想
参考資料 『R´evolution』の概要
著者等紹介
伴野文夫[バンノフミオ]
元NHK国際経済担当解説委員。1933年、東京生まれ。1959年、東京大学文学部西洋史学科卒。同年、NHKに報道局放送記者として入社。1968~83年、ブリュッセル、パリ、ボン(西ドイツ)特派員を歴任。1987年より国際経済担当解説委員。NHKスペシャル「日本の条件『マネー』」三部作のキャスター(1981年)。1995~2001年、杏林大学社会科学部教授。日本EU学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケイ
127
アタリ、ドロールについての指摘、マクロンだけでなく共和党のフィリップなどフランスの今後の大物を語る弁や、欧州における極右傾向の沈静化の過程など、流石にフランスやEUを注視している人ならでは。欧州の仏独二強は確かに望ましい。そしてアングロサクソンの理論だけではないフランスの視点の重要性は、湾岸戦争の時にBSニュースを観ていて体感したので同意する。しかし、世界を語るにアメリカを軽視し過ぎだ。仏に傾倒する日本人の傾向に、英米に対する敵愾心の厄介さをしばしば感じるのだが…。マクロン、アタリの著作を読みたい。2018/02/01
toshiyk
3
このひとが都市労働者に対して何をやろうとしているのか、という身近なところが知りたくて買ったのですが、そういう細かい話はない。その代わりに、このひとがフランス国民に選ばれた理由をわかりやすくまとめている本でした。バキバキのエリートでEUの未来を信じ、イデオロギー対立に拘泥せず、未来志向で希望を語り、対立者を否定せず。そのオープンな姿勢は、一から作った政党で臨んだ国政選挙で、2万人近い応募者から「男女全く同数、殆どが政治の素人で、年齢、職業など偏ることのないよう、きめ細かな基準が適用された」下りに象徴的。2017/10/15
しまちゃん
0
エマニュエル・マクロン、若干39歳の世界でも記録に若いフランスの国家元首のことを少しでも知りたくて、読んでみました。25歳年上の夫人がいることに驚きを覚えました。フランスの最高学府グランゼコールの一つ、ENAを経て、高級国家公務員になり、フランス最高の切れ者、ジャック・アタリと出会い、政治の世界へ・・・。大統領選挙でライバルのルペンを圧倒して、勝利します。マクロンは、イギリスが離脱したEUをフランスとドイツが力を合わせて立て直しにかかります。フランスに自信を取り戻させ、ヨーロッパ、世界平和へと・・・!2018/04/14
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