内容説明
税と社会保障の一体改革がすすみ、今後社会福祉法人の経営はより厳しいものになります。赤字を出さないために職員を解雇することで人件費を削り、サービスの低下には目をつぶりながら何とか持ちこたえる法人がある一方、利用者本位のサービスを維持したために赤字に転落する法人も多いというのが現状です。
目次
第1章 民間事業者の参入で荒れる福祉業界(民間参入の先駆け「コムスン」の倒産は当然だ;増え続ける新規参入事業者 ほか)
第2章 社会福祉法人が経営難に陥るのは時間の問題(措置から契約サービスへの移行で混乱する福祉業界;社会ニーズとともに変化した福祉事業 ほか)
第3章 社会福祉法人が安定経営を実現する15のヒント(収益構造改善の鍵は委託と自主運営のバランス;社会福祉法人経営の要諦は、固定費の削減から ほか)
第4章 安定経営と奉仕の精神が社会福祉法人の価値を高める(利用者が求めるのはより良質なサービス;安定経営であれば民間業者よりも質の高いサービスが提供できる ほか)
著者等紹介
加藤重雄[カトウシゲオ]
1947年生まれ。大学卒業後、ブラザー工業株式会社勤務を経て、住友商事株式会社入社。1978年に交通事故にあい、その体験から、福祉事業への転向を決意する。昼間は保育園での実習、夜は保育専門学校へ通い、その後ピアノレッスンを受ける毎日を過ごし、保育士資格を取得する。1980年、社会福祉法人高針福祉会を設立し理事長に就任、極楽保育園を新設。1991年に特別養護老人ホーム極楽苑を新設、現在10の事業所を運営する。日本保育協会名古屋支部事務局長、老人福祉協議会研修部副部長、名古屋市老人福祉協議会副会長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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