内容説明
勤務医の平均労働時間は過労死水準認定をはるかに超えている。医師が疲弊せずに働くためのマネジメントとは。
目次
第1章 勤務医の5割が過労死予備軍(「厳しい働き方」が常態化している勤務医;労働基準法では、規制ができない!? ほか)
第2章 心も体も壊れていく医師たち(疲弊して離職する医師と、そうならない医師;仕事が好きだからこそ起こる「過剰適応」 ほか)
第3章 医師の心と体を守るマネジメント(過酷な労働環境を「人助け」と思わせない;適切な勤怠管理を行う ほか)
第4章 医師を健康にできなければ、患者を健康にできない(医師の健康や医療の質を守るのは、医療機関の役割;医療事故や患者からの暴力・クレームには組織で対応 ほか)
著者等紹介
杉田雄二[スギタユウジ]
1975年生まれ。大学卒業後、医療コンサル会社勤務を経て、2003年株式会社メディカル・ステージを設立。代表取締役に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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teddy11015544
7
医師が気持ちよく働くことができる環境を作るためにどうすればいいか、ということを書いている。多様な選択肢とは言っているが、今後作った新専門医制度は全く逆な方向に進む懸念がある。民間の努力でうまくいこうとしている方向性をマスコミや国や権威団体が潰してしまうというのはよくあることだが・・・2015/12/03
federao
4
医師の現場での困難、苦悩を赤裸々に書いてある。医師が楽しく働ける病院が患者に取ってもいい病院というのは納得できるが、現実はそうではない。この問題の根は深い。2015/12/12