出版社内容情報
【目次】
内容説明
山井章吾は二十歳の時、人を殺めた。出所した彼を出迎える者は、一人もいなかった。巴実日子は二十二歳の時、ある事件によって未来と希望を奪われた。それでも彼女は、あえて笑顔で生きていた。そんな二人が出会い、ほのかに惹かれ合う。なんでもない日常が、互いの孤独を溶かしていった。だが、過去は簡単には眠らない。ある日、章吾の前に現れた一人の青年。「六十五番さんっすよね?」。その声が告げたのは、刑務所にいた頃の章吾の”名前”だった―。三人の宿命が交わる先にある結末とは?
著者等紹介
一雫ライオン[ヒトシズクライオン]
1973年生まれ。俳優としての活動を経て、演劇ユニット「東京深夜舞台」を結成後、脚本家に。多くの作品の脚本を担当後、2017年『ダー・天使』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
110
まるで一本のドラマを観たような・・そんな読後感。脳内に映像が浮かぶのだ(俳優の顔は誰とは言えないが)あああぁ、最終章がみんな持っていく!哀しい男女なのに幸せ感も与えてくれるのは、一雫さんならではか?エピローグにホッとしたのは言うまでもない。2026/04/30
aki
25
久しぶりに読後の余韻に浸り尽くした作品だった。母を想うが故に罪を犯し12年服役した省吾が、親身にしていた刑務官の紹介でネジ工場に勤め始め、娘を自分の不注意から死なせてしまった実日子との出会いによって、普通のシアワセというものを噛み締めることが出来るようになったが、同じ刑務所で省吾に優しくされたと言う須山が入ってきたことで様々なトラブルが起こり始め、実日子にも変化が。全てのことが繋がり真相に辿り着いたとき、それぞれが抱えている孤独や優しさ清らかさが一気に押し寄せてくる。切なさと温かさが残る、沁み入った作品。2026/03/31
yasuyuki suzuki
10
感動した。感動した。一雫ライオンさん初読みにして最高傑作を読んでしまいました。少年刑務所から12年の刑期を終えた山井章吾就職先のネジ会社で起こるさまざまなトラブルそしてあこがれの巴実日子と知り合った過程が素晴らしさ読んでいて感動の連続でした。そして殺人犯が誰なのか分かった時の衝撃、こんなに心が揺れ動いた物語は他に類を見ませんでした。題名の「六月の満月」は読んでいてわかります。あなたもぜひ読んで心震え下さい。感動して下さい。2026/03/02
黒子のバスケ
6
★★★★★ ヒューマンドラマ。孤独。普通の幸せ。「お願いだからこの生活を壊さないで」と願いながら一気読みしました。2026/04/15
うさレモン
5
ぐわーっと心を揺さぶられかき乱されました。胸がぎりぎりと苦しいです。これから2人は幸せになれるのかな。なれるといいな。2026/04/30




