内容説明
日本の企業が得意としてきたのは、技術集約型、垂直統合型の研究開発でした。ところが製品のモジュール化が進むなか、独自の技術革新や、高い品質の追求が必ずしも企業の収益には結びつかなくなってきています。これからは社外の全く異なる視点を取り入れることで、新たに魅力的な製品を開発することが急務なのです。
目次
第1章 製造業の弱点は、技術を収益につなげる力(かつての強さや輝きを失った日本の製造業;保有技術から収益を生みだす取り組みに大きな後れ ほか)
第2章 グローバル市場で勝てる製造業の条件(賢い企業は取り組み始めている、大学との共同開発;NTTドコモ「しゃべってコンシェル」にも大学発の技術 ほか)
第3章 大学を賢く利用し、研究開発で収益力を高める(大学を利用すれば、年間200万円の投資で共同研究が可能;産学官連携を賢く利用する方法 ほか)
第4章 先進企業に学ぶ、産学官連携の賢い利用法(ベンチャー企業が大学の力で大きく飛躍、一流商社との協業を果たす;「誰もみたことがない材料の明日」に挑む ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あのあの
3
★★★★☆:産学連携の実際。これからの日本の産業の新しい形。2016/06/18
1_k
3
一見希望に満ちているように見えて、その実事業として成り立っていそうなのは税金から補助金のでる耐震だけという日本の産業構造をそのまま映したような絶望的な状況が伺える。本書の太陽電池の事例でもわかるとおり、大切なのは技術ではなく需要のあるなし採算の可否。既に持っている技術をどうにか役に立てようとしてド壺にはまっているように見える。大学の意識というよりも産業界を含めた日本全体の意識の問題なのだが。2014/05/06
かんなか
0
税金をうまく引っ張ってきて利益だそうな!2016/09/03