内容説明
城下では有名人であり特に釣好きの間では天賀太平よりは「天下太平」、あるいは顔がそっくりな「へのへのもへじ」を縮めて「へのじ」と呼ばれるこの物語の主人公は、天賀太平二十三歳。花房藩五万三千石で釣り役を務めている。やる事なす事すべて頓珍漢、だけどなぜかみんなに愛される釣り侍は、「天下太平日々是れ好日、世はなべて事も無し(今日は天気が良くて嬉しいな)」を口癖に、今日も竿をふるのである。
著者等紹介
石原しゅん[イシハラシュン]
1954年岐阜県高山市に生まれる。多摩美術大学日本画科中退。SF宝石にて「マミの旅」イラスト連作、早川SF文庫表紙等を手がける。SF奇想天外にて「モーヴィドラゴン」でマンガ家デビュー。小説家としては本作品がデビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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