内容説明
医師は指揮者、医療スタッフは楽団員。指揮者のタクトに合わせて調和するオーケストラのようなチーム医療で患者の早期社会復帰を実現する―。230回にも及ぶコンサートや講演、展示会を実施し芸術の力で患者の心を癒やしてきた精神科病院院長が語る精神科医療のあるべき姿。
目次
第1章 平均在院日数は世界と比べて約10倍長い 医療の進歩が反映されない日本の精神科医療(精神科入院患者がなかなか退院できない国・日本;精神科における救急医療体制の対応 ほか)
第2章 医師や看護師、作業療法士などの多職種連携で実現する精神科医療のあるべき姿(精神科に必要なのは多職種連携によるチーム医療体制;精神科のチーム医療に欠かせない医療スタッフ ほか)
第3章 医師は指揮者、医療スタッフは楽団員 オーケストラのようなチーム医療で早期社会復帰を実現する(入院早期からのリハビリテーションが早期退院に結びつく;医療スタッフが患者一人ひとりに向き合うために ほか)
第4章 芸術がもつエネルギーがエントロピーの増大を抑制する 芸術療法で患者の心に楽しい感情を芽生えさせ症状を緩和する(精神障害はエントロピーが増大した状態;7Csとは―私たちの病院の学習・行動の指針 ほか)
第5章 精神病患者が当たり前に生きがいをもてる社会へ―地域社会と患者との調和を生み出す精神科病院を目指す(慢性期病棟に入院している患者と社会生活に向けての工夫―「このままでいい」という患者たちに目を向ける;患者の幸せとは何か ほか)
著者等紹介
高坂要一郎[タカサカヨウイチロウ]
1947年高知県生まれ。精神科医。医学博士。北海道大学医学部卒業後、同大学精神医学教室入局。博士論文“Movement‐related cerebral potential in schizophrenics”にて招聘され、1985年、西ドイツ・ウルム大学神経生理学部門で科学研究員となる。1987年帰国。高知大学神経精神科助教授、高知県立芸陽病院院長、細木ユニティ病院院長を経て、現在、杜のホスピタル院長・理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- ディズニーを支えた技術
-
- 和書
- 探偵・推理小説と法文化