内容説明
医療的ケア児とその保護者を救うため、一人の小児科医が設立した重症度を問わず受け入れ可能な施設とは―。子どもの未来まで支えるのが小児科医としての使命。長年ICUに勤めた小児科医の多機能型児童発達支援センター設立への挑戦。
目次
第1章 小児医療の光と影―救えた命の数だけ医療的ケア児は増加している
第2章 医療的ケア児を支援する施設が見つからない―選択肢がなく子どもの介護に疲弊する保護者たち
第3章 重症度を問わず受け入れができる施設をつくりたい―医療的ケア児が通所できる多機能型児童発達支援センター設立に挑む
第4章 本来受けるべき保育や教育を提供するために―発達支援と医療の連携が子どもの未来をサポート
第5章 子どもの親にも寄り添う場所でありたい―地域との連携を強化した相談事業所で保護者の負担を軽減
第6章 医療的ケア児の居場所を提供し続ける―安心して子どもが生活できる地域医療の確立を目指して
著者等紹介
金沢貴保[カナザワタカモリ]
1977年7月14日生まれ、大阪府大阪市出身。京都府立医科大学卒業。小児科領域の1次から3次医療、急性期から慢性期医療まで幅広く臨床経験を積み、多くの助かる命を診てきた。小児科医を続けるなかで、後遺障がいが出てしまう患児がいる現実を目のあたりにしたこと、また、後遺障がいをもつ子どもは退院後に受け入れ施設があまりないことから、医療的ケア児を取り巻く現状を打開したいと強く思い、2023年4月に条件付き通所施設ではない、すべての医療的ケア児を受け入れるための小児クリニックと多機能型児童発達支援センターの併設を実現させる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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