内容説明
生きづらさを抱える人たちのために精神科病院が地域との懸け橋となる―。沖縄の精神科病院の理事長が目指す、精神科医療の理想像とは。
目次
第1章 早期退院が実現しても、地域のなかで暮らすにはハードルが高い―社会から取り残される患者たち(「特別な病気」から「身近な病気」へ;精神疾患患者の入院期間は30年でほぼ半減 ほか)
第2章 社会が変われば、精神科医療も変わる 沖縄から見えてきた日本の精神科医療問題(精神障がい者に関する初めての法律「精神病者監護法」;医療機関での保護・治療が目的の「精神病院法」 ほか)
第3章 病院を出て地域で暮らすのは患者にとって大きなチャレンジ―いつでもサポートを受けられる場所が求められている(精神障がいの重症度は一定ではなく、医療のバックアップが欠かせない;退院するには病院以外の居場所が必要 ほか)
第4章 相談支援、就労支援、施設運営…医療と福祉の連携で患者の自立を支える(チャレンジに失敗はつきもの;退院後の生活を見守る「訪問看護」 ほか)
第5章 生きづらさを抱えるすべての人のために―これからの精神科病院は、病気の治療にとどまらず地域との懸け橋となる(ステップアップは難しいからこそ予防が大事;アドバイスはしない、意思決定を支援する ほか)
著者等紹介
新垣元[アラカキハジメ]
医療法人卯の会新垣病院理事長。1958年2月8日福岡県生まれ。1996年に父親が開設している医療法人卯の会新垣病院に入職し、1999年院長に就任。2004年には精神科病院の急性期医療参入に成功し、ノウハウを全国に広めることで「退院させる精神医療」を全国に根付かせた。2011年理事長に就任し、被災地の医療支援を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。