内容説明
おしゃべりがうまくできずに学校に行けないネムは、子犬のジドといつも一緒。村の人たちは、獲物一匹取ってこないジドのことを「役立たず」といった。「息子に手がかかるのに、あんな犬までかかえたんじゃ、さぞたいへんだろうよ。」でも、ジドにはひみつがある。耳を羽のように動かして、空をとぶことができるのだ。ある日、空とぶ犬のうわさを聞きつけた村の旦那が、ネムの元にやってきて―表題作「ネムとジド」ほか、優しく沁みこんでいく全5編の物語。
著者等紹介
喜田美樹[キタミキ]
東京外国語大学卒。「現代少年文学」同人。「日本児童文芸家協会」会員。児童文学の創作に取り組むかたわら、昔話、特にロシアのジプシーの昔話に関心を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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