内容説明
呉服店の娘である母・絹子は、家族の生活を守るため、持ち前の商才を駆使して巧みに立ち回り、生きる希望をつないでいた。食糧難でも明るくにぎやかに暮らす一家だが、長男の出征や疎開により、次第に離ればなれになっていく…。敗戦が色濃くなった太平洋戦争末期の東京郊外。死と隣り合わせの日々の中で、何が人々を奮い立たせたのか。実体験をもとに、迫りくる脅威と懸命に闘う庶民の姿を描く。
著者等紹介
金丸幸世[カナマルサチヨ]
昭和8(1933)年生まれ。8歳の時に戦争を体験し、戦争の恐ろしさや当時の暮らしを少しでも多くの人に知ってもらいたいと思い、執筆に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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