内容説明
幼くして理不尽に父を失った曽我兄弟。仇討ちが禁じられた鎌倉殿の時代、どんなに世間から虐げられても、その志を砕くことはなかった。はたして彼らの運命は如何に―。一心同体の兄弟愛、揺るぎない信念の美しさ。歌舞伎や講談の題材として800年にわたり愛された若武者たちの実像。
目次
河津三郎の死 兄五歳・弟三歳
曽我兄弟、継父の元で育つ 兄九歳・弟七歳
由比ガ浜 兄十一歳・弟九歳
兄弟、離別に泣く 兄十三歳・弟十一歳
単身、兄の元へ走る 兄十九歳・弟十七歳
兄弟、身内に裏切られる 兄二十歳・弟十八歳
信濃へ祐経を追う 兄二十二歳・弟二十歳
五郎、勘当を解かれる 建久四年五月二十二日
富士の巻き狩りにて本懐を遂げる 建久四年五月二十八日
曽我兄弟の最期 建久四年五月二十九日
著者等紹介
坂口螢火[サカグチケイカ]
東京都大田区出身。駒澤大学歴史学科卒業後、小学校教員になる。児童及び教員の歴史離れの深刻さを目の当たりにして、歴史ものの執筆活動を始める。「神話ログ」「古典ログ」などのブログも運営中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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