内容説明
大学生のまゆ実は、あちこちで語られる身に覚えのない目撃情報に悩まされていた。そんな時、所属しているテニスサークルに、自分とそっくりな伊藤千春が現れる。姉と母の自死という衝撃的な出来事をきっかけに復讐を企てる千春と、復讐の対象となるまゆ実、二人の視点によって描かれる復讐劇。第三のオンナとは、果たして誰なのか―謎が解き明かされる度、さらなる衝撃の展開に息をのむ珠玉のミステリー小説。
著者等紹介
椎名雅史[シイナマサフミ]
物書き。福岡県出身。福岡大学商学部卒業。第3回TBS連ドラ・シナリオ大賞・大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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RlE
8
読みやすかったけど、謎がたくさん残った。 全てが無理のある設定の気がした。2022/12/25
つっきー
5
★★★ サスペンスホラーなのかと思いきや。続きがきになって読む手を止められなかったんだけど、色々と消化不良があるかな。私の理解不足なだけかもしれないんだけれども。千春の母と父の馴れ初めから、なんとなく想像した部分もあったけど、それよりも上がいたとは。結局ラストはどういう意味だったんだろう。。。2022/12/12
KaneSho*
0
2人の女性視点で会話が進められ、文章の構成もわかりやすい表現が多く感じられ、頭に入ってきやすく非常に読みやすかった。 物語は、姉と母を死に追いやられた妹による復讐劇。 妹 千春と大学生 まゆ実の二人視点で感じられた微妙なズレはどんどん解き明かされ、スッキリ。 ただ個人的に、2人視点で進めたことによるデメリットとして、他登場人物に感じられた違和感の払拭感が足りなく感じたのと、そして最後のオチで、伏線の置き方だったり、言動が突発すぎて、シコリが残った感じもあり、”あとがき”があるといいなと感じました。2024/08/07