内容説明
今や国際スタンダードとなりつつある米国の司法制度。日本人(企業)が米国の陪審員に裁かれるとはどういうことか。35年間にわたり米国の大手法律事務所でシニアパートナーとして実務に携わってきた弁護士がその実態を事例とともに徹底解説。日本の司法制度改革や日系企業がとるべき対策を語る「魂」の書。
目次
はじめに 急速に進む「司法の国際化」、日本に備えはあるのか
第1章 小さな政府と“民活”―民事訴訟を促して社会問題を解決
第2章 「独立自尊」
第3章 「自由競争」
第4章 「法理論よりも実利」(刑事)
第5章 「権威よりも良識」(陪審制)
第6章 「域外適用」
第7章 トータルリスクマネジメントとコンプライアンス
第8章 どうする日本
著者等紹介
秋山武夫[アキヤマタケオ]
1969年一橋大学法学部卒業、同年丸紅に入社、以来50年にわたり国際法務の現場で活躍。1975年ワシントン大学ロースクール卒。1987年丸紅退社、独立してニューヨークで弁護士活動を開始、Marks Murase&White法律事務所に一年勤務の後、米国大手法律事務所Winthrop Stimson Putnam&Roberts(現Pillsbury Winthrop Shaw Pittman)にてパートナーとして活動、多様な分野の専門弁護士を指揮し、実践的なサービスを提供してきた。同事務所にて日系企業向けのセミナーを毎月開催、好評を得ている。対象の分野も、独禁法、民事手続き、ホワイトカラークライム、コンプライアンス、雇用法、通商法、等多岐にわたっている。国際社会における社会や経済の変化の中で、日本企業がアメリカにおいて巻き込まれる法律問題の変遷を、50年にわたってみてきた生き証人でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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