内容説明
「保存療法」だけでは限界がある。手術でリンパの通り道を作れば、むくみや痛みから解放され、重篤な合併症も回避できる!日帰り手術も可能!超高周波エコーでリンパ管・静脈の位置を確認、リンパ管と静脈を吻合してバイパスを作る、溜まったリンパ液を静脈へ流す。「リンパ管細静脈吻合術」でリンパ浮腫は劇的に改善する!
目次
第1章 なぜリンパ浮腫は起こるのか?(私たちの体を流れるリンパ液とは?;細菌やウイルスを排除する免疫システムとしての働き ほか)
第2章 症状を放置すると危険!リンパ浮腫が引き起こす危険な合併症(早期の手術で最大限に効果を発揮;最も恐ろしい合併症は蜂窩織炎 ほか)
第3章 圧迫療法、リンパドレナージ、スキンケア…保存療法だけがリンパ浮腫の最適な治療ではない(リンパ浮腫の治療には保存療法と手術がある;弾性着衣を使った圧迫療法 ほか)
第4章 新たなリンパの通り道を形成し、症状を改善に導く リンパ浮腫は手術で治療する(バイパスを作ってリンパを流すリンパ管細静脈吻合術とは;初診では過去の治療歴をしっかり問診 ほか)
第5章 リンパ浮腫の外科手術で元の生活を取り戻した人たち(蜂窩織炎で生死の境を彷徨ったAさん 62歳・男性「まさかもう一度温泉に入れるようになるとは思いませんでした」;精密な指の動きが求められる歯科技工士のBさん 64歳・女性「自分がリンパ浮腫であることを忘れる日もあるほどです」 ほか)
著者等紹介
三宅ヨシカズ[ミヤケヨシカズ]
2003年、関西医科大学医学部卒業。2003年に関西医科大学形成外科学講座に入局。高度救命救急センター麻酔科研修を経て2006年葛西形成外科勤務、同年、医誠会病院形成外科美容外科に勤務し創傷治療センターを設立。2010年に八尾市立病院形成外科診療科長、2020年に八尾市立病院形成外科部長を務める。2021年7月より八尾市立病院形成外科非常勤医として手術指導をする一方で、同8月に大阪あべのリンパ浮腫クリニックを開院(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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