内容説明
造り手たちの物語と、人生が重なり合う。幼い記憶に残された、母親との思い出の香りを求めタイムトリップを続ける香織。旅の先で辿り着いた真実とは―ワインの歴史が人を紡ぐ、心温まるファンタジー小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゼニガメ
12
ワインの香りを嗅ぐとそのワインが作られた時代と土地にトリップできる能力を持つ香織。未亡人、離別した父親のことで悩む女性、祖父の酒屋を継いだ父と叔父、様々な人とワインでトリップしワインの作り手と交流することで道が開けていく。話の筋は好きだけど、全体的に作りがスカスカに感じた。申し訳ないが巻末のワインの解説が一番興味深いかも。作者の本業はワイン講師だそう。私は鼻が悪いからよくわからないけど、ワインっていろんな香りが混ざってるんだね。その描写は素敵でワイン飲みたいなって思った。2024/05/03