生命譚

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 46判/ページ数 218p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784344939509
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

ミトコンドリア「サキ」が、その問いにヒントを与える。病弱な母を救いたいと、再生細胞の研究を続ける純平。石油化学工業会社勤務ながら、環境問題をきっかけに自らの仕事に疑問を持ち始めた朋彦。そして夫の死後、表舞台から約20年間、姿を消した歌手・旭かなえの人生が交錯―「命」「寿命」「病」について問いかける一冊。

著者等紹介

黒谷丈巳[クロタニタケミ]
1957年大分市生まれ。1980年京都大学法学部卒。製鉄会社勤務を経て還暦を機に創作を開始。他に『微光星』。本作でわかる通り、ちあきなおみの熱心なファンでもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オサム

0
前作での死刑制度以上に大きなテーマ「生命」を扱った作品。生命を物理学的に冷徹に見つめ、種としての人類の未来に思いを馳せつつ、市井の人間が精神的生命(生き甲斐)を求めてもがく姿を絡めるという実験的とも言える作風。癌細胞を擬人化してその視点で語るという手法は珍しい。テーマが重いだけにリーダビリティに気を遣ったことが見て取れ、前作同様に読後感が決して悪くない点は評価したい。読者に同意を求めているかどうかは別にして、城戸の思想は作者のそれなのだろうな。2022/07/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19900148
  • ご注意事項

最近チェックした商品