内容説明
人間関係がうまくいかずに辞めてしまった前職のこと、結婚のこと、両親のこと。さまざまな悩みを抱えながらもギャラリーで働く愛澤繭子はある日、オーナーの紹介で現代アートの芸術家・カメさんに会いに行くことになり―第二次世界大戦や関東大震災、東日本大震災…。百歳を迎えた伝説の芸術家・カメさんが生涯を通して貫いた強く、純粋な思いとは―。思想を表現に託して生きた姿を繊細な筆致で描いた社会派小説。
著者等紹介
千咲陽[センザキヨウ]
「一目千本桜」で有名な宮城県の小さな町の出身。東北大学薬学部卒。出版関係の会社を経て、現在はフリーライター、大学非常勤講師(言語・メディア学)。また、地元の絵本サークルに所属し、大人も楽しめる絵本をイベント等で紹介している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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