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内容説明
日米中の150年の歴史を振り返ってみても、米中冷戦を行う正当な理由は存在しない。何より、この先の限られた時間で劇症型地球温暖化問題に全力で取り組まなければ、人類は生き残ることすら難しいのだ。第一次世界大戦、第二次世界大戦、米ソ冷戦時代、冷戦後30年間の日米中の歴史を解説しながら、米中冷戦問題について考察する。
目次
第1章 第一次世界大戦までの日米中(半植民地化される中国;欧米列強の仲間入りした日本 ほか)
第2章 第二次世界大戦までの日米中(国内統一ができない辛亥革命後の中国;中国大陸に侵略を開始した日本 ほか)
第3章 米ソ冷戦時代の日米中(発展できない毛沢東方式の中国;国連を作ったアメリカ、国連を形骸化したアメリカ ほか)
第4章 冷戦後三〇年間の日米中(高度経済成長を遂げた改革開放後の中国;世界を不安定にした単独覇権国家アメリカ ほか)
第5章 日本は米中冷戦を防ぐために何をすべきか
著者等紹介
本田幸雄[ホンダユキオ]
1942年、島根県生まれ。東京大学工学部機械工学科卒業。通産省入省、重工業局、資源エネルギー庁、工業技術院、(文部省出向)長岡技術科学大学教授、通産省機械情報産業局、中国通産局長。通産省退職後、医療福祉研究所、(財)愛知国際博覧会協会などを経て、現在、(株)二十一世紀新社会システム研究所代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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新父帰る
7
2022年2月刊。タイトルに惹かれて店頭にて購入。思った程の読後感ではなかったが、歴史の整理にはいいかもしれない。日米中のどちらかと言えば中国史にピリットした辛子が効いた箇所がいくつかあった。著者は世界の恒久平和を願って歴史の過ちを語る。米国を中心とした同盟関係の解消と国連を中心とした集団的安全保障体制の強化を謳い、いささか理想主義的な国連像を描く。安全保障常任理事国の一角をなすロシアの現行の蛮行が出る前の記述故、現前のヨーロッパのカオスを目にして、著者は今何を思うと居るのかと沈思するこの頃である。2022/05/17