内容説明
教員生活34年目に「急性リンパ白血病」と診断された。辛い抗がん剤治療や骨髄移植を乗り越え、無事に職場復帰と思いきや、まさかの再発。ICUで生死の境を彷徨うことに―。不安な入院生活の中でも前向きでいられた秘訣は「笑顔は笑顔を強くする」という考え方でした。
目次
第1章 思いもよらない事態(その日は突然にやってきた―楽しみはゆっくり積み重ね、悲しみは突然やってくる;病院で楽しく過ごすために―何でも楽しいと思えば楽しくなる;保険は大事ですね―保険こそ、みんなからの支援です;抗がん剤との付き合い方―本当に抗がん剤は辛い;骨髄移植へ向けた準備―天は自ら助くる者を助く)
第2章 なんとか一つの山を乗り越えた(姉からの末梢血移植―骨髄移植の一番の近道;移植後の経過―移植で終わりではなく、これからが長い道のり;自宅療養―何もできない、何もしてはいけないという苦痛;職場復帰へ向けて―やりたいことがあるって素晴らしい;職場復帰しての様子―時限爆弾を抱えたままの普通の生活)
第3章 何度も試練はやってくる(白血病の再発症―ついに地雷を踏んでしまった!;突然、ICUに運ばれた―死ぬってこういうことなんだ;二つの治療法を選択してください―人生で最大な選択を迫られた;二度目は臍帯血移植で―赤ちゃんとそのお母さんたちに感謝です;原因不明の体調不良―どうして大みそかに緊急搬送されるの?)
第4章 それでも人生は続いていく(二度目の職場復帰―温かい目で見守られて働かせてもらっている;白血病との付き合い方―いつになっても安心してはいられません;人は支えられて生きている―人間は一人では生きられません;どうして私は白血病になったのか―すべての現象には原因がある;ありがとう、私は4年半も生きることができました―笑顔は、笑顔を強くする)
著者等紹介
向井健一郎[ムカイケンイチロウ]
1958年東京都生まれ。私立学校の理科教員。大学卒業後に都内の私立学校での非常勤講師を経て、1984年から昭島市の啓明学園に勤務。1998年から北海道の立命館慶祥中高に転職し、理科だけでなく情報教育やSSHなどに取り組む。2014年に京都の立命館一貫教育部に配属。翌年の夏に「白血病」を発症し、京大病院での入院治療を開始。2017年4月に立命館中高に復職するも再発。2度の造血幹細胞移植を経て、2019年春に立命館一貫教育部に復職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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