内容説明
真の老舗企業とは何だ?時流に取り残されず、業界の常識を疑い、次代に継ぐため破壊と創造を繰り返す瀕死の危機を乗り越えた3代目が語る「サステナブル経営の真髄」とは。コンクリートに新たな可能性を見いだした著者が示す、進化し続けるファミリーエンタープライズのあり方。
目次
序章 次代へ向けて―未来につながる種をまく
第1章 戦わずして道は開けぬ 業界の悪しき習慣を疑え
第2章 成熟技術にこそフロンティアを見よ 未知なる可能性を探求する
第3章 老舗だからこそ“最先端”を取り入れる 生き残るために進化を止めるな
第4章 企業の成長には「喜怒哀楽」が不可欠 イノベーションを起こすために必要な経営者のポリシー
第5章 サステナブルなファミリーエンタープライズで「真の老舗企業を目指せ」
著者等紹介
會澤祥弘[アイザワヨシヒロ]
1965年北海道静内町(現・新ひだか町)生まれ。會澤高圧コンクリート株式会社3代目。中央大学卒業後、日本経済新聞社に入社。12年間の記者生活では米州編集総局(ニューヨーク)駐在などを経験。1998年、家業である會澤高圧コンクリートに入社。旧態依然とした業界に激震を走らせた無人ネットワーク型プラントの創設を主導するなど、次々とイノベーションを起こす。2008年、代表取締役社長に就任。現在は、真の老舗企業になるべく、4代目にバトンを渡す準備を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鶏豚
10
オーナー経営者の自伝。得てして自画自賛が鼻につく内容が多いが、本書は業界内のきな臭いリアルな背景を交え、失敗もしつつ、いかに社業を成長させたか、分かり易く描いている。エンジン式ドローン、3Dプリンターによるコンクリート製品製造、自己治癒工法、SDGs、アメーバ経営、DXを語りつつ、成功への行動力の源泉は怒りも含めた情熱なのは共感。日経記者の経験が目の前の状況を俯瞰するスキルとなって強みになっている印象。会社員として働くにも自分株式会社のオーナー意識が必要と考えるヒトには役立つ(4.0/5点中)
nappa
6
コンクリート業界といういかにも老舗っぽい業界だが、ドローンやAIとの掛け合わせなど老舗だからこそ最先端を取り入れるという視点がおもしろかった。まずは行動!とにかくやってみる!イノベーションの基礎はまさスピード感。原動力は怒りでもいい、とにかく自分の信念で行動しようと思った。2022/03/03