内容説明
その診断は誤診かもしれない。せん妄、老人性うつ、妄想性障害。認知症と見分けがつきにくい精神疾患。誤診によって症状が悪化する前に―認知症の知識と専門医選びのポイントを老年精神医学の専門医が解説。
目次
第1章 服薬・治療をしているのになぜか症状は悪化する―認知症診断で多発する誤診(高齢者の「ちょっと様子が変」は病気か;「老化」と「病気」の境界線 ほか)
第2章 安易な認知症施策が“名ばかり専門医”を生む 3日で名乗れる「認知症サポート医」という不都合な真実(認知症大国の危機に瀕する日本;認知症をめぐる国の施策 ほか)
第3章 認知症と酷似する「せん妄」「老人性うつ」「妄想性障害」誤診されないために知っておくべき「認知症」の正しい知識(「認知症を知る」ことが誤診を防ぐ第一歩;認知症にはいくつもの種類がある ほか)
第4章 正しい治療を受けるために―信頼できる「認知症専門医」の条件とは(早期の正しい診断がもたらすメリット;認知症の診断ステップは2段階 ほか)
第5章 正しい診断と治療が認知症を劇的に改善させる(早期発見、早期治療のために;心のサポートの大切さ ほか)
著者等紹介
磯野浩[イソノヒロシ]
医療法人昭友会埼玉森林病院院長。昭和大学医学部を卒業し、精神医学教室入局。昭和大学病院等に勤務。20数年ほど前から老年精神医学を専門にし、浴風会病院勤務時は認知症の脳の病理解剖診断も多数経験した。並行して品川区大井保健相談所での老人精神保健相談も務め、訪問診療も積極的に行い、臨床の経験も重ねる。2007年4月~埼玉森林病院副院長。2009年4月~埼玉森林病院院長に。2004年日本老年精神医学会学会奨励賞。「レビー小体型痴呆の臨床的特徴と診断基準の有用性について」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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