内容説明
国民銀行、幸福銀行、東京相和銀行、なみはや銀行、新潟中央銀行、石川銀行、中部銀行、足利銀行…。これまでの破たん経緯と再生処理を徹底的に分析し、現行制度に内在するリスクを考察する。地方銀行の理想型を問い直す、20年間の研究の集大成。
目次
第1章 金融機関(間接金融を行う民間企業)の定義について(日本の金融機関の現況について―与信業務と金融監督;日本の金融システムの中から見た銀行の役割 ほか)
第2章 金融機関(間接金融)の破たんと再生について(日本の破たんした金融機関の処理の基本方針について;破たんした金融機関の処理の基本原則について ほか)
第3章 日本の地方銀行の理想型とは何か―破たん後の再生の姿(日本の銀行グループの収益構造について―貸出利子率別貸出額の推移;地方銀行の理想型とは何か―リレーションシップバンキングの長所と短所 ほか)
第4章 公的金融機関の再編と再生について(公的部門の金融再編の姿―民営化後のゆうちょ銀行について;信用保証協会と金融機関との関係について)
第5章 これから起きる日本の金融機関の破たんと再生の姿―まとめ
著者等紹介
天尾久夫[アマオヒサオ]
作新学院大学経営学部教授。博士(経営学)。1965年宮崎県延岡市生まれ、1981年豊田市立上郷中学校卒業、1984年創価高校卒業、1988年創価大学卒業、1993年創価大学大学院経済学研究科博士後期課程満期退学、1993年(財)国民経済研究協会研究員を経て、1995年作新学院大学経営学部専任講師を経て現在に至る。専門分野は金融論、マクロ経済学、地域経済論、地域金融論、金融機関経営分析。論文多数。日本経済学会、日本金融学会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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