- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > 教養
- > 幻冬舎ルネッサンス新書
内容説明
「伝える」のではなく「伝わる」でなくてはならない―。大人のための文章教室「幸せのトンボ塾」は、近藤勝重氏を講師に迎え、平成二十八年度から不定期で開催している。その三期すべてに参加した岡山県の中学教師が貴重な体験録のなかで綴るのは、講座で得た知識と読ませる作文の極意。基本的な文章作法からテーマの見つけ方まで、「書く」ことに対する不安へのアンサーとなる一冊。
目次
第1章 文章講座第一期 平成二十八年度(九月 「作文十か条」;十月 書くことは頭で理解して、心で納得すること ほか)
第2章 文章講座第二期 平成二十九年度(九月 「体験‐気づき‐普遍性」で書く;十月 文章は、素材・題材・ネタが一〇〇% ほか)
第3章 文章講座第三期 令和元年度(五月 人間の奥に潜む「面白い」文章を書く;六月 同じ言葉、文末表現を繰り返さない ほか)
第4章 中学生のテーマ随筆、うた(テーマ随筆1「心に残る言葉」;テーマ随筆2「好きです○○」 ほか)
第5章 学級担任クラス日記・随筆(三年D組日記「七夕に願うこと」;二年D組日記「なんでもない日々」 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レモングラス
55
幻冬舎での近藤勝重さんの文章教室に三期すべて参加した中学教師の中マチ子さんが書かれた本。近藤勝重さんの著書『健さんからの手紙』の読書カードに感想を書いて送ったら文章講座の案内が来たとのこと。近藤勝重さんの本はほぼすべて読み、読書カードも送っているので、文章教室の案内は私にも来ました。どんなに行きたかったことか。幻冬舎のHPも長々と眺めました。参加できなかった私もこの本で参加した気分に。近藤勝重さんの文章講座は随分前に一度だけ受講。メモを取るのももどかしいほど聴き入りました。あの感動は今も胸にあります。 2021/02/27
seacalf
42
幻冬舎の文章講座に通った国語教師が三期全ての内容をまとめ、後半は受け持ちの中学生達の作品等を載せている。講師はコラムニストの近藤勝重。「大きい話を書く必要はない。小さい話だから大きく胸に響く」、「誰も書いていない話を誰にもわかるように書く」、「書きあぐねている時は、頭を空っぽにしてからだを動かす」、「タイトルは原稿からふわって浮かび上がってくるのをすくって言葉にする」等々、実にわかりやすくまとめてくれている。中学生達の作文も今もコロナ禍のリアルな心情が読めて、とても貴重。近藤さんの本も読んでみたくなった。2021/07/23
蓮
2
文は人なり、楽しい人。軽やかで厚みのある文章が病みつきになる。生徒の文にもホロッとさせられてやっぱいいよなぁ人間てと思う。2021/02/17
はんぺん
0
文章を書くのが苦手、しかも教師。自分にぴったりな本だと感じた。自分が文章を書くために必要な要素が全て書かれてあると感じた。また、子供たちにもこれを教えてあげたくなった。まとめて早速書いてみよう。思わず書きたくなる一冊。2022/10/09