内容説明
「寝たきり」生活から脱却させる!身体中に褥瘡ができた。腕が、脚が、腰が曲がったまま固まってしまった―1990年代、在宅介護でおこっていた悲劇。作業療法士としてリハビリへの志をもち現場に飛び込んだ男は、介護業界の常識に闘いを挑んだ。「本物ケア」を追求し続ける苦闘の記録。
目次
第1章 不親切こそ親切なり―寝たきりゼロを実現する介護施設(日本一不親切な本物ケア;本物ケア ほか)
第2章 徒手空拳―裸一貫で、在宅ケアサービスを開始(大阪で過ごした少年時代;『空手バカ一代』ケンカ十段からの教え ほか)
第3章 VS偽物ケア―利用者を寝たきりにさせない「本物ケア」を確立(創業;包括ケアの萌芽 ほか)
第4章 理不尽な制度改革との闘い―見えてきた日本の医療の暗黒(訪問リハビリと訪問看護リハビリ;2006年、突然の制度改正 ほか)
第5章 制度改革のなかでも貫く―「本物ケア」が利用者を救う(グループ内に医療機関を創設;ロビー活動 ほか)
著者等紹介
二神雅一[フタガミマサカズ]
株式会社創心會代表取締役。1965年生まれ、愛媛県出身。作業療法士養成専門学校を卒業し、精神科病院で作業療法士として勤務。その後、リハビリは病院などの医療機関で行うことが当たり前だった時代に、民間企業で訪問リハビリの取り組みを始める。1996年に創心会在宅ケアサービス(現:株式会社創心會)を創業。退院後のリハビリが十分に行き届かず次第に悪くなっていく寝たきり高齢者が多くいることに問題意識をもち、介護とリハビリを融合させた「本物ケア」を確立。現在は、訪問・通所・入所サービスを展開し、岡山県を中心に36拠点75事業所(2021年4月時点)をもつ。さらに日本の在宅医療・介護の在り方を見据え、農福連携による就労支援や、障害児の発達支援をはじめ、常に新たな取り組みに挑戦し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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