内容説明
設計を志願して入った建築業界。しかし、思い届かず配属先はすべて施工管理であった。独学で一級建築士を取得し、独立して夢だった設計を始めるも、建築業界ならではの習慣や価値観が壁となって立ちはだかる。3度のグッドデザイン賞をはじめ、世界各国の国際デザインアワードで連続受賞を果たし、現在は世界最大級のデザインコンペティションの国際審査員を務める著者の新世代建築家としての軌跡を辿る。
目次
第1章 夢のない「建築家」という職業(建築士の資格は「足裏の米粒」;給食費が払えないほど貧乏だった ほか)
第2章 誰のために、何のために建築するのか(「本当に、それでいいの?」;揺れる心、溢れる思い ほか)
第3章 強く、美しく、適正価格の家を建てるのが、建築家の使命(なけなしの240万円を、広告に投資;「終の棲家を、つくりたい」 ほか)
第4章 設計、施工、デザイン、経営…すべてを担う人、それが「アーキテクト」(1つの施工ミスで、すべてが変わった;建築という仕事が、恐ろしいと思った ほか)
第5章 ニューノーマル時代に求められる「アーキテクト」(冬の時代を生き残る「アーキテクト」という戦略;ニューノーマル時代の、住宅の在り方とは ほか)
著者等紹介
松尾享浩[マツオミチヒロ]
アドヴァンスアーキテクツ株式会社代表取締役。起業家・アーキテクト。1973年生まれ。一級建築士。一級建築施工管理技士。高校卒業後、大手建設会社や住宅会社で施工管理に従事し、建築士の資格取得後20代で起業。その後、独学で設計やデザインを習得し、独自の注文住宅ブランドを確立する。また、起業家として4つの会社を立ち上げ、その代表を務めるなど、従来の建築家の枠に収まらず、マネジメント・プロデュース・販売戦略・経営などを多角的に手掛ける「アーキテクト」として活躍。作家としても、木造に特化した住宅・別荘などの建築設計を手掛け「A′Design Award & Competition」をはじめ海外で10を超える建築の賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。