内容説明
目の前で亡くなった友人、家族との切ない別離、愛で包んでくれた祖父母。一人の男の人生を通して現代に伝える、消えることのない戦争の爪痕。
目次
第1章 戦時の祖父母の愛とリーダーシップ(大きな影響を受けた祖父母について;祖父母から礼儀と躾を厳しく教えられた;母と叔母の女手三人が家計を支えた;初対面は自分から進んで挨拶せよ;妹の「子守り」で発見し学んだこと;昔の家事は重労働だった;小学校一年生の時、静岡へ家族疎開した;村の子供たちから関西弁とランドセルでいじめられた;戦時中の子供の遊び)
第2章 空爆の恐怖と食料難(艦砲射撃と爆弾攻撃に遭う;学校帰りに機銃掃射に遭い友達が撃たれた;片田舎から市街地に転宅。今度は焼夷弾攻撃に遭う;食べられるものは何でも食べた;原子爆弾投下で日本は無条件降伏し終戦を迎えた;終戦後ひどい食料難に直面。そして、京都に戻った;母と離別、祖父母を両親として慕う;祖父が私の人生の正しい道へ導いてくれた;祖父がラジオの組み立て技術を教えてくれた;社会人になって教えられた貴重な言葉)
著者等紹介
棚橋正夫[タナハシマサオ]
1936(昭和11)年、神戸生まれの京都育ち。1957年松下電器産業株式会社(現パナソニック株式会社)に入社。音響部門の技術営業などに携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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