内容説明
なぜ、認知症なんかになるんだ―。物を失くする、使えなくなる、物忘れが増える…刻々と変わりゆく妻の様子に戸惑う日々。初めての介護に苦戦しつつも、自分なりの工夫をして乗り越えてきた。6年に亘った、愛する妻を介護する多忙な日々。そのつぶさな記録とあたたかな記憶。葛藤と妻への感謝をありのままに綴った、珠玉の作品。
目次
第1章 変わりゆく妻の異変に気付く(使い慣れた物が使えない…もの忘れの頻度が多くなる;包丁がない…夫のせいにする;自宅の場所が分からなくなる…心療内科の病院行きを決意 ほか)
第2章 自宅介護の知恵と工夫(通院で良しとした夫の無知…地域包括センターに相談。ケアマネ決まる;真面目に本当のことを言うと反抗する…寄り添う言い方を工夫;近隣の人に作り話をする…認知症を関係者に公開した ほか)
第3章 混乱が起こり自宅介護の限界を知る(自分のことや家事をなるべくさせる…ホームヘルパーを利用;発作が頻繁に起こる…お泊まりのできるデイサービスを利用;失禁を隠し自分で処理をしようとした…リハビリ紙パンツを利用 ほか)
著者等紹介
棚橋正夫[タナハシマサオ]
1936(昭和11)年、神戸生まれの京都育ち。1957年松下電器(現パナソニック)に入社。音響部門の技術営業などに携わる。定年後、妻の介護の実態を書籍化した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 名歌京都百景