内容説明
成熟産業は成長産業に変えられる。町のふとん屋復活なるか!?モノ(ふとん)売りからコト(快眠)売りへ。大量生産とネット通販にディスラプトされた寝具業界。大手銀行の職を捨て老舗寝具店に戻った男が、業界に新たな市場を創出する。斜陽産業復活の軌跡!
目次
第1章 寝具業界の栄枯盛衰を見て育ち、四代目に芽生えた「経営者マインド」(「町のふとん屋さん」の黄金期;質実剛健の家族経営 ほか)
第2章 変革に待ったなし今こそ斜陽産業を変える(決断のとき;辞めるなら今しかない ほか)
第3章 売るものは変えない、売り方を変える(ふとん屋にとっての当たり前は何か;ミスマッチ解消がふとん屋の役割 ほか)
第4章 時代の追い風に乗って、「快眠市場」を創出(オーダーメイド枕が大当たり;枕からマットレスに関心が移る ほか)
第5章 人生の1/3を費やす睡眠―快適な眠りを提案するビジネスに勝機あり(五代目!?の成長;店の価値を高めるしかない ほか)
著者等紹介
〓原智博[タカハラトモヒロ]
株式会社たかはら、四代目。中小企業診断士。1981年愛知県生まれ。寝具店の「〓原ふとん店」で生まれ育ち、大学で経済や経営を学び、卒業後はUFJ銀行(現:三菱UFJ銀行)に入行。入行から3年後、父親(三代目)が切り盛りする実家の寝具店(92年に睡眠ハウスたかはらに店名変更)に専務として戻る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kenitirokikuti
8
愛知県の老舗寝具店のお話。昭和11年に著者の曽祖父が呉服店からのれん分けして創業。著者は大卒でUFJ銀行に勤めた後、退職して家業を継ぐ▲戦前、国家総動員法が出てから綿の製造と販売は国家統制となり、民間で使う綿は輸入ものの極めて高価なものとなった。昭和中後期も地域差は嫁入り道具。バブル期に羽毛布団が大衆に広まりはじめ、平成になり布団は量販店や通販で安く買えるようになった。フローリングで座布団需要も減る、何よりもベットが増えた。現在、著者の店の主力は、オーダーの枕やマットレスなど。2020/12/06