内容説明
文学と哲学をこよなく愛した、偉大なる作曲家ベートーヴェン。その豊潤な読書体験が「楽聖」の素養を形成した。ゲーテ、シラー、シェークスピア、カント、ルソー、ザイラーなど。膨大な記録をもとにその人間像を探求した、ベートーヴェン論の決定版。
目次
1 文豪、詩人
2 古典文学
3 思想家、哲学者
4 聖職者、神学者
5 一般教育、指導者
6 ベートーヴェンの音楽の師匠
7 ベートーヴェンが読んだ音楽理論書
8 その他
著者等紹介
藤田俊之[フジタトシユキ]
大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒、伊藤忠商事勤務、関西外国語大学教授、アウグスブルク大学、ウイーン大学客員教授、傍らベートーヴェン研究を続ける。ドイツ語圏3か国に28年間在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
48
残された会話帳、手紙、遺品などから、ベートーヴェンが生涯に読んだ本を網羅して、この膨大なリストを作成された著者に心から敬意を表したい。ゲーテ、シラー、シェークスピア、カント、ヴォルテールが重要な位置を占めるのは当然のこととして納得できるが、ギリシャ古典文学(特にホメロスの叙事詩を愛好)に造詣が深かったこと、更に、インド古典文学に深い興味を抱いていたことは少し意外だった。それにしても、興味を持った部分を抜書きしたり下線を施したりして丁寧に整理しているベートーヴェンの知的な態度に、改めて尊敬の念を深くする。2020/04/17
-
- 和書
- きょうりゅうかくれんぼ