出版社内容情報
中山 永次郎[ナカヤマ エイジロウ]
著・文・その他
内容説明
ホテルは文化である。経営理念の実現と合理化や人材難との狭間で懊悩する孤独なオーナー経営者。大手外資系ホテルとの提携交渉の末にたどり着いた先は…。京都の老舗グランドホテルの裏側で繰り広げられるホテルマンたちの闘い。
著者等紹介
中山永次郎[ナカヤマエイジロウ]
1957年生まれ。ホテル経営者。ホテル・旅館のターンアラウンドマネージャーやコンサルタントとしての実績をもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あきひと
3
実際のホテル経営者が書き下ろした先代から続く名門ホテル身売りの話。 ホテルが立地している土地の相続から投資を受けざるを得なくなるほか、従業員の引き抜きやらスキッパーに対する会計処理など、様々なリアルな問題を淡々と描いていて、ミステリーとかびっくりするような展開はなく、ホテル経営の大変さを感じ取って終わりという作品でした。高級ワインや高級オーディオ、絵画などリッチな話題も楽しめて良かった。2023/03/06
SaYaKa
2
‶オーナー経営者としての苦悩をリアルに描いた現役ホテル経営者による初の書き下ろし小説”とあらすじ紹介に書いてあったんだけど、まさにこの一文に尽きるって感じです。 「欲」「金」って感じの印象でした。基本的に奇想天外な展開とかはないし最後までただスラスラと読めるという感じでした。2022/12/19