情熱のアフリカ大陸―サラヤ「消毒剤普及プロジェクト」の全記録

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情熱のアフリカ大陸―サラヤ「消毒剤普及プロジェクト」の全記録

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  • サイズ 46判/ページ数 243p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784344923355
  • NDC分類 498.6
  • Cコード C0034

内容説明

エボラ出血熱の猛威、いつまでも始まらない入札…降りかかる幾多の困難。乳幼児のおよそ10人に1人が感染症で死に至るアフリカ・ウガンダで、日本の衛生用品メーカーが挑んだビジネスとは。第1回ジャパンSDGsアワード受賞企業。

目次

プロローグ 2009年10月15日―すべては「世界手洗いの日」から始まった
第1章 初めての視察で目にした現実―感染症によって乳幼児の10人に1人が亡くなる国、アフリカの真珠「ウガンダ」
第2章 ウガンダの衛生環境向上を目指して―「薬用石鹸液」で戦後日本の感染症撲滅を目指し創業したサラヤの使命感が再び沸き起こる
第3章 わずか3人で始まった「サラヤ イースト アフリカ」の奮闘―1万1300km離れた異国で出会った日本人とウガンダ人との協働
第4章 混沌の地で始まったゼロからのチャレンジ―水の不足する土地で「手指衛生」を広めることができるのか?
第5章 日本とアフリカ、それぞれの地での葛藤―脱却できない赤字構造、始まらない入札にどう立ち向かうのか?
第6章 「手指消毒」のことが「サラヤ」と呼ばれた日―サステナブルな支援を目指してチャリティーからビジネスへの転換
エピローグ ビジネスに必要なのは「情熱」―さらなるプロジェクトの始動
“寄稿”熊野の清流を原点として(村上龍)

著者等紹介

田島隆雄[タジマタカオ]
1975年生まれ。帰国子女として東京都で育つ。早稲田大学卒業後、一年間の会社員生活を経てフリーライターになる。企業本を多数執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

13
発行元は企業向け自費出版、ということはサラヤが自腹で出版したということか。著者は出版社のお抱えっぽい、だからか、なんか違和感あるタイトルは。老舗洗剤メーカーのサラヤが日本の衛生文化をアフリカに根付かせたいという、社長の不退転の決意がウガンダでソーシャルビジネスを興した記録。手指消毒といえばサラヤと言われるようになるまでには異文化との衝突がいっぱい。物事が一旦当たり前になってしまったら、それ以前のことは忘れてしまう。手を洗うことが当たり前になるまでは日本でも様々な感染症で命を落とす人が多かったのだ。2021/08/27

ぽけっとももんが

6
ウガンダでアルコール消毒液を作って売る。水が少ないところで衛生観念がわたしたちとは違うウガンダの人たちに、手指消毒の大切さを理解してもらい、手洗いを習慣にしてもらえば、サラヤの商品が売れるわけです。そして手洗いと消毒をすれば、かなり死亡率を下げることができるのだから、これこそWin-Win。ただテキはアフリカ、一筋縄では行くはずもない。魅力的だけれども手強い。そしてやっぱりきっちり洗脳されている。サラヤ、いい会社だなぁ。でもこのタイトル、小さいサブタイトルまで見ないと中身がさっぱりわからないよ。2021/01/13

tetsubun1000mg

6
ヤシノミ洗剤で名前を知っている会社で、最近会社に置いているアルコール消毒液がサラヤだったので興味をもって選ぶ。 学校などに置いてあったシャボネットせっけん液の会社とは知らなかった。 冒頭のユニセフの担当者と面談するシーンはリアルで引き込まれる。 サラヤのトップが旗振りして環境や衛生に力を入れていることは良く分かった。 アフリカのウガンダに消毒液を普及させ工場を建てて販路を作っていく過程は「カンブリア宮殿」に紹介されたそうだが、援助ではなく現地で雇用して採算を取る事業にしていこうとする情熱が称賛に値する。 2020/12/08

Kuma

3
熱量の高い人たちがたくさん出てきてとても楽しい記録。アフリカ時間にどうしても馴染めない日本人がいるってのはわかるけど、現地と本社で意見が合わないってのもあるあるなのか。日本人現地スタッフって能力は高くても本人の考えもしっかりしてるから定着せず割りと短期で辞めてしまう。たくさんの壁を乗り越えながらも着実に成功の道を進んで行くのは気持ちいい。たくさんの命が救えたと思うとやりがいもあるだろう。またアフリカで仕事したくなった。2023/07/15

くらーく

3
ウガンダからケニア、ナイジェリアって感じでビジネスを拡張していくのが良いのかもねえ。 本書に出ている人は本当に誠意・熱意をもってビジネスをしている。生き方が素晴らしいよね。やはりトップがちゃんとした理念を持ってぶれずに活動している企業は清々しい。 ウガンダで事業を立ち上げた日本の人たちは、ほぼ5年経たずにいなくなってしまう。この辺が異国での活動の限界なんだろうね。それと、ビジネス立ち上げの最大の功労社は、インドネシアのカキラシュガーですね。素晴らしい協業。ぜひ、この辺もマスコミが取り上げて欲しいな。2020/10/10

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