内容説明
日本の社会保障制度は、高齢化社会の到来により大きく揺らいでいる。またこれまで日本の医療制度を支えてきた製薬会社も、薬価引き下げによる利益の減少、創薬難易度の高まりにより、新たなビジネスモデル開拓の必要に迫られている。長く大手製薬会社の研究職として最前線で活躍してきた著者は、医療制度と製薬会社の変革は切り離して考えるべきではないと主張し、持続可能性をキーワードに、未来の医療のあり方を提唱する。
目次
第1章 創薬の歴史(創薬の始まり―有効成分の発見;医薬品の合成 ほか)
第2章 今後の医療の方向性(診療報酬について;これまでの医療の発展 ほか)
第3章 新たな社会の創出(医療費の使い方を工夫する;国との協同 ほか)
第4章 製品開発のヒント(高度医療のニーズ;アイデア創出のポイント ほか)
著者等紹介
河畑茂樹[カワバタシゲキ]
1962年京都生まれ。薬学博士。京都大学薬学部卒業後、1987年より創薬研究者として製薬会社に勤務。神経科学、がん、腎泌尿器、免疫炎症など様々な疾患領域の研究に従事。技術領域も低分子化合物、抗体医薬はじめ、核酸医薬、再生医療、オミックス解析など幅広く経験。2013年より、医療機器、デジタル医療などの周辺技術と医薬品を融合した新たなビジネス創成を主導。5年連続STSフォーラムのスピーカーに招聘されるなど社外でも精力的に活動。時代背景が著しく変化する中で、30年間にわたりベストな創薬の姿を考え抜いた元創薬研究者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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たにも
あっきー