内容説明
「褒めるとか叱るとかの根底にあるのは愛情なんだよ」中小企業だからこその経営の悩みを根本から解決策まで、分かりやすく解説。野村克也の成功に至るまでの苦悩や、人の使い方、オーナーとの確執。貧乏でも、知名度がなくとも、天才でなくとも、1番になった男の「ぼやき」が明日の活力へと変わる。
目次
2016年7月東京のホテルにて
経営者とは―社長としての在り方
監督と選手 社長と従業員
人心掌握術―一瞬でお客様を虜にする方法
1番の法則―自分を成長させる糧とは
埋もれた才能
運は自分で引き寄せる―才能を見つける経営者とは
営業に必要なものとは―仕事心と商売心
天才と凡才の商売学
中小企業が大企業に勝つための採用とは
社員教育のあるべき姿
会社を支える家族 家族を支える会社〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
空のかなた
22
初の野村克也監督の本。経営論に通じる言葉には含蓄が多く、思わずメモを取る。飾らず、奢らず、対談相手が話しやすいように話題をシンクロさせて、雑談やアイスブレイクを上手に活用する姿勢が伝わる。「だめな経営者程、根性論に陥りやすい」「選手とプライベートでは出かけない、行かなかった選手の間に不平不満が出る」「社員が社長に求めるのは公平な評価」2020/09/07
虎ボルタ
2
野村本は色々読んできたけど、この本はちょっと残念な部類かも。引用してくる野村さんの言葉と、本文の取り合わせに少し無理があるんじゃないのか?と思ってしまった部分も。野村さんの言葉で大きく頷けたのは、選手、コーチへの愛情があれば、信頼関係は築ける、というもの。そのためには、私利私欲は追わず、『良い仕事をする』ことに徹する。そして、半分ぐらい自覚はあったけど、私は野村克也さんが好きだったんだな。2023/03/23
IGBB
1
野村監督の談とビジネス論を無理に一緒にする必要はあったのだろうか。それぞれを単独で読んだ方がわかりやすいような気がした。この記述は誰の発言、考え方なのだろうと思うところがたくさんある。また、読んでいると、両者の考え方は違うんじゃないかなと思うところもある。野村監督は助っ人が欲しいという要望は言わないという所で「外国人」という言葉が出てくるが、ビジネス経営論では「外注」=「助っ人外国人」を使いまくるのように出てくる。もしかしたら、辻褄が合うのかもしれないが、その辻褄を合わす作業を読者に強いる気がする。2019/12/21
cocolate
1
書店に偶然発見して即買い。「野村本」ではないのだが、「野村本」を読む際に求めていることが、よく書かれているので自分にはかなり役に立つ感じです。野村氏のエピソードの詳細は既に熟知しているので、この本の中で省略された部分は自動的に補間できるので気にならないです。2019/05/12
sheep book
0
言われてみれば野村さんの対談本というのを読んだ記憶がありません。書きたいことを書いてもらうのではなく、聞きたいことに答えてもらう。著書は多いですが、盲点をついた視点力です。2020/04/29