佐和山軍記

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佐和山軍記

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  • サイズ B6判/ページ数 751p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784344917903
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

石田三成の死後30年が経過した1630年、儒学者・林羅山はとある住職と出会う。かつて武士として石田家に仕えていたという住職の話から、羅山は三成の知られざる姿に迫っていく。現代の石田三成像を覆す、長編歴史小説。

著者等紹介

舘明[タチアキラ]
1978年、石川県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さつき

69
従来の歴史小説で描かれる石田三成は大抵、非常に優秀だけど性格が狷介で人に好かれないタイプ。でも、この作品の三成は人望厚い人でした。主役の人物像が目新しい分、周囲の人の描き方も一味違いました。また唐入りについて、どういった意図で始められたもので、どんな火種を後に残したか等思いがけない視点で描かれていて興味深かったです。関ヶ原の時点での北政所と淀殿の立場も、よく言われる関係とは真逆でしたが、その後の二人の行く末を思うと納得のいくものでした。700p超えの大長編。三成についてじっくり考えられて楽しかったです。2020/01/12

ポチ

52
通説でいわれている石田三成とは違い、本当はこんな人だったのではないかと思える一冊。古文書などにより、真実の姿が掘り起こされる事を待ち望みます。2018/10/25

アキ

22
やはり三成の黒歴史は家康によって書き換えられていた!と思わせる内容。司馬遼太郎の『関ケ原』は、従来の江戸時代の資料によって書かれた三成像であったと。林羅山に以前三成に仕えていた老坊主が昔話をするという設定で、伝えられていた三成は実際とは違うことを時代順に述べられており、読みやすい。内容は秀吉に出した三献の茶、忍城の水攻め、文永・慶長の役、関ヶ原での小早川秀秋の裏切りなど従来の歴史書とは違った実情を語る。小説にしていることで新鮮な解釈を愉しむことができる。現在、佐和山城は徹底的に破城されており、石垣もない。2018/08/27

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