幻冬舎ルネッサンス新書
施設コンフリクト―対立から合意形成へのマネジメント

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 181p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784344917729
  • NDC分類 369
  • Cコード C0236

内容説明

障害者施設や保育所などの施設建設時、地域住民の反対で計画中止となる事例は全国各地で報告されている。本書はこの施設コンフリクトの事例を丁寧に分析し、合意形成までのポイントや具体的なマネジメント手法を提案しながら解決への道筋を示す。対立を好まず、物事を穏便に進めたがる日本人が苦手とするコンフリクトだが、その先にこそ、時間をかけて醸成された揺るぎない信頼が生れるのである。

目次

第1章 コンフリクトとはなにか(そもそもコンフリクトとは?;障害者施設へのコンフリクト ほか)
第2章 施設コンフリクト発生の動向(多発する施設コンフリクト;過去30年間の発生推移 ほか)
第3章 施設コンフリクトの構造とこれまでの対応(日本人の精神構造;地域住民への補償のあり方 ほか)
第4章 事例にみる合意形成のポイント(精神障害者福祉施設の建設を巡って町内会が分裂;「よそ者」思考が招いたグループホーム建設反対運動)
第5章 これからのコンフリクト・マネジメントのあり方(リスクコミュニケーションとは;リスクコミュニケーションと信頼 ほか)

著者等紹介

野村恭代[ノムラヤスヨ]
大阪大学大学院人間科学研究科修了(人間科学博士)。関西福祉科学大学講師等を経て、大阪市立大学大学院生活科学研究科准教授。おもな研究テーマは、施設コンフリクトの合意形成、居住福祉。日本居住福祉学会事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nさん

4
「迷惑施設」をめぐる対立に関する概説書。本書の対象の主は福祉施設。障害者施設・老人施設建設の問題解決過程を分析した4章は面白かった。いずれも「信頼」できる仲介者の存在が問題解決に寄与している。また住民の納得には「公正」な手続きも重要。著者の主張に異論はないのだが、やや“当たり前”過ぎる印象。それらをリスクコミュニケーション!と強調することに何か意味はあるのだろうか。「信頼・公正」は人が生きる上で“当たり前”に大切なことだ。難しい議論になりかけると、心理的な話が多くなっていく。データの解釈も雑だった。2019/07/11

tu-ta

2
精神障害者GHなどの施設建設、反対者の理解を得るためにより必要なのは、障害者理解ではないという話。 リスクコミュニケーションの手法というのが推奨されるのだが、これ、オープンダイアローグとも通じるものがあるのではないかと思った。まず、聞く姿勢。信頼関係を醸成する姿勢。いきなり解決策を提示したりしない。読後1か月、読書メモを書いている。丁寧に読むと、とてもわかりにくい本。個々に書かれていることは難しくないのだが、全体の整合をどう読むのかが問われる。項目ごとに矛盾しているように感じられる記述。どう考えるか?2022/01/03

tu-ta

1
再読して、やっと読書メモを書き終えた。 https://tu-ta.at.webry.info/202205/article_1.html 5月29日に追記も。2022/05/06

Daiki Enomoto

0
障害者支援や保育所建設時に、地域住民との対立がたまに報道でみられる。その対立のメカニズムを分析、どのような合意形成を図っていけば良いかを、リスクコミュニケーション技法を参照し提案する。理解を深めるだけでは「建前」にいる人たちとの合意形成ははかれない。コンフリクト(対立や葛藤、摩擦)を恐れずにマネジメントしていくことが必要。2021/11/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13048960
  • ご注意事項

最近チェックした商品