内容説明
アーレンシンドロームは、生まれながらに光の感受性が高いために起こる視知覚困難です。現在、医学的診断名も症候群の名称もなくほとんど認知されていませんが、100人に6人はいるといわれています。カラーフィルムやカラーレンズの使用で改善可能であるにもかかわらず、学習障害と誤認され、生きづらくなっている場合も少なくありません。アーレンシンドロームは幼児期からの早期対応が不可欠です。本書でアーレンシンドロームの正しい知識を身につけましょう。パソコンのピクセルまで見えるほどの鋭敏な視知覚をもつ子どもたちへの理解・対応。
目次
第1章 アーレンシンドロームとは
第2章 アーレンシンドロームを理解する
第3章 アーレンシンドロームの実際
第4章 事例紹介
第5章 全般的な感覚の過敏性・鈍麻性
第6章 Q&A集―座談会から
著者等紹介
熊谷恵子[クマガイケイコ]
筑波大学人間系教授。博士(教育学)。東京都出身。九州大学理学部化学科卒業、理科系の職業を経て、筑波大学大学院教育研究科障害児教育専攻修了、筑波大学大学院博士課程心身障害学研究科単位取得退学、その後、筑波大学助手・講師・助教授・准教授を経て現職。言語聴覚士、臨床心理士、学校心理士スーパーバイザー、特別支援教育士スーパーバイザー。発達障害のある人の支援に関わる研究を専門としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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